この一週間の前半は、風邪からの快復が思うようにいかなくて、っていうかだるさ、熱や頭痛がひいてきて、喉の熱がとれてきたら、枯れてきたという感じ。
火曜日。午前中のピアノのレッスンは、喉をできるだけ使わないように心がけつつ、なんとかできた。
夜は、練習に出かけるために、外に出たら、なんかやたらフラフラするし、まだ食欲も沸かない。うーん、大丈夫かなぁ。この日から三日連続、メサイア本番指揮者による練習。この三日はピアノ伴奏で。メサイアという曲は、指揮者によって、とても大規模で派手な演奏になる場合もあるし、バロック的になる場合もある。うちの合唱団はわりと大規模な合唱団で、今回も百人集めるのが目標だったらしい。集まった歌い手80人。この規模からして、派手な大規模演奏に仕上げる指揮者なのかと、予想していたら、違っていた。嬉しい予想ハズレともいえるんだけど、私たちがやってみたかったバロック式の演奏に詳しく、そこに今回のコンサートを近づけようとしている指揮者だった。メロディのアーティキュレーションや、ダイナミクス、音色など、こんな風に歌えたらいいなぁと思っていたことが、どんどん提示されていって、とても幸せであるし、勉強になる練習。
この日、一日目は、ディクションといって、演奏する上での発音の話と、シェイプ、バロック音楽で大切なメロディの姿作りとでもいうのかな、そういうお話が中心。後で分かることになるんだけど、この日の練習は、指揮者の言いたいことの、まだまだ序の口だった。ところどころ「いいですよー」とほめつつ、自分のやりたい音楽を提示していって、みんなが少しでもできると次のこと、逆に少しでもできないと、あきらめずに何度もやり直し。とても有意義な時間だった。
自分の調子は、かなり悪く、合間に浅田飴をなめまくり、水飲みまくりしながらの練習参加だったけど、なんとか乗り切った。とにかく、本番までに喉をつぶしてしまっては、元も子もない。あんまり一生懸命にここで歌いすぎると、ピチっと切れて声がなくなるんじゃないか・・・風邪をひきながら歌うときって、いつもこの恐怖との戦い。本番さえ終えてしまえば、つぶれてもどうしてもいいんだけど。そのコントロール感覚と戦いながら、久しぶりの緊張感だ。
水曜。この日は昼間はお休み。これでなんとか体を休めて、木曜金曜の昼間のレッスンを休まずにやりたいと、何も話さず、できるだけ喉の快復をこころがける。
夜、また練習。会場が前日のよく響く(ということは細かいところはゴマカシがきいてしまう)教会から変わって、中之島公会堂の練習場。ここは響きがデッドで、粗が目立つ。
この日の練習のテーマは、すばり「丹田」。おへその下あたりにある体の支えの根本のようなところ。この場所、お腹側の前面と、背中側の背面、何をするにも大切な場所だと、つくづく思う。話すときにも、ここが基本。ピアノを弾くときも。そして、指揮をするときも、上半身にムダな力が入らないように、この丹田を意識する。そして、歌うときも同じ。ここを「意識する」ことがとても大切。アタックをかけすぎるだけではダメで、レガートのときはレガートで、マルカートのときはマルカートで、柔軟に対応できないといけない。ここを普段使い慣れていないと、フレーズの途中や、音が下がって安心してくると、支えなくなってしまい、声が喉に戻ってしまう。あるいは、喉での発音が突っ張りすぎて、この丹田での支えをしようとしていても、どこかでネジレがおこってしまう。それで、自分の体の中にある、まっすぐで純粋な音程や音色が出てこない。本当にこれは、訓練が必要で、この日の指揮者の練習は、この部分を本気になって使わせる訓練だった。ここまで徹底してやろうとしたことがない人もいたかもしれない。こんな練習を受けられて、この合唱団は幸せだなぁ・・・と、練習を受けながら思った。
私はどうかというと、風邪で体力が減っていたのもあって、支えがフレーズの最後までもたず、何度も息継ぎしてしまう。でも、NYで教えてくれていた先生が「支えがなくなるぐらいなら、最後までがんばらないで、途中で何度も息継ぎして支えのある方を優先するのよ」という言葉を思い出し、とにかく、支えられた声を目指して歌う。ソプラノがビブラートの多い声を指摘された。ビブラートが生かされる音楽もあるんだけど、古い時代の音楽で、特に合唱歌手となると、あまり生かされない。ビブラートは敵という表現を指揮者が使っていたけど、この言葉は、NYでも何度も聞いたことだった。なんだか、なんというか、この指揮者の練習を受けていると、懐かしい感覚になる。
練習が終わると毎日クタクタ(^oo^;) 前日は体が熱くなった気がして、帰りに甘党やでカキ氷を食べ、この日も、帰りにコンビニでアイスを買って御堂筋を食べながら闊歩。おぢさんとおばさんなのに、いけませんねー(^oo^;)
この日の練習で、何度か、喉が終わりかけてる気がしてとても怖かった。知らないうちに一生懸命歌っていて、ガラっと枯れてしまい、思ってる音がまったく出てこなくてあせる。やっぱりまだ喉の快復はムリなのかな。どうしたら、本番に持っていけるだろうと考える。
帰宅してから、考え、悩み、決心して、木曜・金曜に予定が入っていた個人レッスンの生徒さんにメール。勝手だけど、この状態でレッスンして、喉をいためるのが怖い。医者からもできるだけしゃべらないように言われたし。ってことで、お休みさせてもらうことに。生徒さんたちは、理解を示してくださり、すぐに承諾の返事をくださった。あー、ごめんなさーい(;oo;)(;oo;)次のレッスンのときは、いい時間にしなくちゃ。
木曜。三日連続ピアノ伴奏での練習の最終日。
三日目にして、指揮者の真骨頂というか、一番厳しい練習になった。テーマは、ずばり、音程・音色・ブレンド。美しいハーモニーを作り出すためには、最低限、正しい音程で歌う必要があって、まずは正しい音程、で、同じ音程で歌っているつもりでも、ビブラートが混ざると音程がゆれてしまうから、それをできるだけなくす。何度も何度も、同じ場所、同じパートが、歌わされて、鍛えられた。時々、キツイ言葉も飛び出した。もうあきらめられたような悲しい言葉。あとは、オケの音でいかにごまかすか、これしかないのでしょうかねーとか。投げられたみたいで悲しい気持ちになるけど、これもまた、指揮者の叱咤激励の方法なのかもしれない。本番直前に来て、一気にある程度のレベルまで仕上げるときの、北風と太陽のやり方なのかも。ここで、へこんだり、沈んだりしていたら、負け。自分に打ち勝たなくては・・・と、気を引き締める。声はかなりマシ。体調もマシ。食欲も出てきた。油ものを食べたい気持ちにもなってきた。よしよし。このマシから、万全なところまで持っていくぞ。
金曜は、レッスンをキャンセルしたおかげで、休息日。喉を使いすぎないように、昼間はオルガンの練習など。
・・・・と、ここまで書いて思い出した。
なんか、もっと忙しかったはずなのに、これだけ書くと余裕のある生活だなぁ。体調が悪かったにせよ、もう少し毎日やることに追われていた気がしたのに・・・・。
そーだそーだ。ここで発表するの忘れてた(^oo^;)
あの・・・・。実は・・・・・。前の日記で書いた、近所で子ネコがずーーーっと鳴いていますというあの子ネコですが、その後、わが家の一員となりましたー、ジャーン!!って、本当はネコはもう飼わないって決めてたんですけどね(^oo^;)
火曜の朝のことです、その前日、いったんは腕の中におさまってくれたら、飼おうとまで決心して探しに出たんだけど見つからず。ほとんどあきらめていたんですけど、その火曜の朝に、ピアノの生徒さんが来られるのに備えて一階のシャッターを開けたら、その目の前にいたんです。あの子ネコが。一回目は近づいても逃げられて、やっぱり人間には来てくれないのかなとまたあきらめ。でも、近所の奥さんたちと少し立ち話しているとまた現れて、二回目のアプローチで見事、私の腕の中におさまってくれたのです(^oo^;) みごと・・・というわけでもないか。
もうそのときに受け入れました。きっとこれは、飼いなさいということだと。きっと鳴き声を最初に聞いたときから、飼いたいと思ってたんだなって。だって、ここ10年以上もずーっと時々子ネコの鳴き声は聞こえていたけど、こんなに気になったことはなかったし、こんなにわが家の近くにいたことはなかったもん。死んだブーコやガラが、よこしてくれたのかもしれんしね。
とにかく、火曜は、いつもの獣医さんがお休みの日なので、メールだけして報告しました。先生からは緊急のときはいつでも往診しますという心強い言葉をいただき、なんとか自分たちでがんばって看病。ひどいウイルス性の風邪をひいてる様子だし、だいぶ弱ってる様子。うちのモモちゃんに風邪をうつしてはいけないので、とにかく隔離。風呂場の前をその子の居場所として与え、トイレを作り、湯たんぽの上に敷物しいてあたためて、水とドライフードを湯でふやかしたエサ。最初は、動くのもつらい様子で、ひたすら私の腕の中にもぐってきて、そのまますぐにスヤスヤと寝てしまう始末。
水曜に獣医さんに見せて、飲み薬と目薬もらって、そこから毎日、こまめにエサをやり、クスリをやり、湯たんぽをかえて冷やさないように。おかげさまで、今日あたりは、もうピョンピョンとウサギのようにはねまわる元気っ子になりました。思い返してみたら、この子と一緒に私の風邪も快復してきたみたい。誰か自分を頼る存在があるってことで、私もしっかりできたのかな。そういう意味では、この子が私の救世主でもあったのかもしれんな。
名前は「クリ」とつけました。栗が大好きで、今は栗がおいしい季節だし、栗色の毛だし、それから尊敬するNYで教えてもらった歌の先生の名前、クリスティーナからいただきました。クリ。いい名前だと、われながら気に入ってます。
では、クリちゃんをここを読んでくれている皆さんにもご紹介ー(^oo^)

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他の写真は、
ここで見られます(^oo^)
毎日、この子を看病したあとは、手洗い、服も着替えてたりして、色々大変だったけど、元気になってくれてほんとによかったです。まだモモちゃんと一緒にはしていないけど、仲良しになってくれますように。
さて、一週間の続き。長くなってすんまそん(^oo^;)
金曜は一日お休み。ウェブで、メサイアの演奏を聴きながら楽譜へ書き込みしたりして、喉を使わず節約して、コンサートへの準備。買い物にも行きました。夜は野菜たっぷりのスープに、サーモンステーキ。栄養つけなくちゃね。
土曜と日曜はオケ合わせ。この二日で初めてソリストさんたちとの練習。立派なソロが入って、いよいよメサイア本番に近づいてきたのだと実感。オケが入ると、バランス感覚も変わるし、何よりも指揮者との距離がとても遠くなります。すごくコンタクトを感じるのが難しい。私は最後列なので、余計にそう。でも、そこを集中しなくてはと、改めて実感。特に日曜は、本番の場所ではないけど、八尾の市民会館大ホールでの練習だったので、ステージ上で歌う感覚を久しぶりに思い出した。NYでいくつものコンサートに出たけど、全部教会が会場。コンサートホールでない教会での本番も、違う難しさはあったけど、こういうコンサートホールでの演奏は、また違った緊張感。火曜はシンフォニーホールという、どでかい空間、特に上下が広い空間。心してかからなければ、精神的に負けてしまいそう。
指揮者の素晴らしいリハーサルの甲斐もあって、オケの音も、だんだんとバロックらしく仕上がってくる。すごいなこの人。もしかしたら、今回のコンサートの一番の収穫は、この指揮者のリハを見学というか体験できたことかもしれない。合唱団のリハだけでなく、オケに対する指示を見学できたことも大きい。オーケストラの音色は、あんな風に作っていくんだーって、指揮の勉強もこれから続けたい私にとっては、大きな大きな収穫。なにかの秀逸な講座を受けたみたい。これだけでも、今回の演奏会に参加した価値があったというものだ。
さて、これを書いている今は、月曜。
今朝の英語講座はなんとか行くつもりだったんだけど、実は昨日、喉の調子はもうかなりいい状態に戻ったけど、耳鳴りが来ていた。それとセットで頭痛も。リハの間、歌ってるときはまだ歌に集中しているからいいんだけど、合間の時間、かなりつらかった。空調や楽器の音が、入り混じって、耳の中、頭の中で、ワンワン鳴り響く感じ。途中、ちょっと吐きそうになった(^oo^;) 三半器官か何かのバランスが悪いのかなー、メニエールとかが入ってるのかもしれんなー。とにかく、もうこれはお金はもったいないけど、明日の本番を中心に考えるしかない、虚弱な自分を受け入れるしかないのだと思いなおし、今日の英語講座もお休み。家にいます。
昨日の練習で、色々思うことがあって、悩み・苦しみ・不安・・・・色々出てきました。考えるとつらいし、あまり考えないようにして、明日の演奏に集中しなくゃ。とにかく、自分の悩みや苦しみに関係なく、来てくださるお客様にはいい演奏をお届けするために最善を尽くすべきだし、何よりも、大作曲家ヘンデルがもたらした、この名作メサイアという音楽に敬意を払う意味でも、自分ができる最上のものを目指さないと。この素晴らしい指揮者とオーケストラと共演できる機会を逃してはいけないのだ。ベストを尽くすのみ。
ほんと、こうやって書いてみると、この一週間は、この演奏会だけのことを考えて、明日という日に、ベストで迎えられるようにとだけを考えて過ごしたような気がする。
どうか、いい演奏会になりますように。
終わってからも色々予定はあるけど、それは終わってから考えるのだ(^oo^) ねっ。