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ぶたこな日々(^oo^)にようこそ。音楽で言葉で心で、今年もいろんな人と対話したいなぁ。

by butako

また来たよ、広島(^oo^)~その2~

前日の金曜は、通っている教会の夏期学校でした。夏期学校というのは、教会に通ってくる子どもたちのための行事。金曜から土曜にかけて教会の建物に一泊します。大人たちも手伝って、テントの設営、映画の上映、食事の世話など色々やります。私たち夫婦は、開会礼拝の歌のリード係、あと会場の設営や、子どもたちとの楽しい会話、水鉄砲作りなど楽しみました。旅の準備もあるので、金曜の夕方までで失礼して(たこぶは会社があったので、午前中の二時間だけ手伝ってくれました)帰宅。旅に備えて電車の中で食べるおやつやらサンディで買い込みました。新聞配達を止めてもらう手続きしたり、ネコたちのエサを用意したりと、三日間の旅でも色々とやることあるんですよねー。

この日は、阪神が巨人に気持ちよく勝利したので、私たちも気持ちよく眠りにつきました(^oo^)(^◎^)
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出発の朝。なんと三時半起き(^oo^;)最寄り駅から近鉄で鶴橋まで行き、そこからJRです。ほんとは全部JRでいきたかったんだけど、うちの最寄を通ってるおおさか東線は、始発に乗っても、広島に正午に着くことができないのでした(^oo^;)

行きのスケジュールはこんな感じです。

■鶴橋 1番線発
|  JR 大阪環状線内回り 7.7km 中前~後
|  05:40~05:56 [16分] / 5,460円
◇大阪 [4分待ち] 1番線着/5番線発
|  JR 東海道・山陽本線快速(網干行) 87.9km
|  06:00~07:30 [90分]
|  ↓ 
◇姫路 [2分待ち] 7番線着/8番線発
|  JR 山陽本線(岡山行) 249.9km
|  07:32~09:00 [88分]
|  ↓ 
◇岡山 [13分待ち] 1番線着/2番線発
|  JR 山陽本線(三原行)  ↓
|  09:13~10:40 [87分]
|  ↓ 
◇糸崎 [5分待ち]
|  JR 山陽本線(岩国行)  ↓
|  10:45~12:01 [76分]
|  ↓ 
■広島 1番線着

最近の検索システムはすごいですね。ちゃんと何番線ってところまで出るんですから。びっくりです。このおかげで、本当にスムーズに乗り継ぎもできて、予定通り広島に到着しました。

しかし、この日、お天気が不安定やったなぁ。窓からの景色はまさに七変化! 土砂降りだーって思ったら、曇ってきて、晴れ間が見えて、「おっ、こっちに向かうほど晴れてるのか(^oo^)」と喜んだのもつかの間、すぐにまた土砂降りの景色に変わって・・・・。広島に着くまで、現地はどんなお天気なんだろうと、まったく確信がありませんでした。

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しかーし! 広島に着いてみると、雨は降ってない! カラっと晴れてるって感じじゃないけど、晴れ時々曇りって感じかな。十分です。かなり暑い。蒸し暑い。傘をささない天気でよかったー。


ほとんどの行程で座席をしっかり確保できたし、ずーっと座っていたから体もそんなにしんどくなかったです。おやつしか持って行ってなかったから、着いたら、ちょっとお腹が空いてました。でも、ゆっくりどこかに入って食べる時間もない。ってことで、カープおにぎりという、真っ赤な包装紙のおにぎりを駅の売店で一つずつ購入して、そのまま電車に乗りました。キップは16枚で2000円という回数券。余ったら払い戻しもあるというので、毎回小銭を準備するよりは楽かと思いこれに決定。

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広島の路面電車、大好きです。二年前の旅では、偶然、奈良から来た小学生たちの遠足隊と一緒になったんやったなぁ。席を譲ってくれたりして。懐かしいなぁ。今回は、遠足の生徒たちもいなくて、車内は比較的空いていました。ホテルに寄ってチェックインする時間もないので、荷物を持ったまま、原爆ドーム前で下車。会場の広島国際会議場は、前に行った原爆資料館の続きにある建物です。会場に至るまで公園の中をテクテク。原爆ドームを見て、あー、また広島に来られたんだなぁって思いました。

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シンポジウムの会場は、地下二階の「ヒマワリ」です。立派な宴会場というか、会議場という感じで、この写真のように長机と、立派な白い椅子がずらーっと並んでました。会場の後ろ三分の一ぐらいに二階席もあって、最初はそこは使わない予定だったみたいだけど、聴講者が予想以上に集まって(実際は当選した人以外に、当日参加も可能だったみたいです)、二階席も途中から開けられました。みんな、この問題に興味があるんだなぁと実感。あとで分かったことですが、私たち以外にも遠隔地からかけつけた人がいて、東京や岩国から来た人が質問コーナーで質問されていました。すごいなぁ、東京からかぁ。


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で、肝心のシンポジウムですが・・・・。正直、ちょっとしんどかったかなぁ。

三つの部分に分かれていました。
第一部がトークセッション。平和関係の仕事をしてきた広島出身の若い女性と、イラク戦争に派遣された経験を持つ退役軍人、アメリカ人の若者。この二人が話し合うというものです。このパトリックさんの活動は以前朝日新聞にも紹介されていましたが、アメリカ中をキャラバンでまわって、戦争の悲惨さを人々に伝えるというもの。興味深いのは、若い人をメッセンジャーに使うというアイデア。日本人とアメリカ人の若者を数人ずつ連れて、その両方から語ってもらうという計画なんだそうです。平和教育としてというもの。彼がこの活動をはじめたきっかけは、退役後入学した大学で催された原爆展を見たことがきっかけ。それまでは原爆は、それ以上失われることになった多くの命を救った英雄的な決断だと信じて疑わなかったそうです。でも、原爆展を見て、被爆者からの証言を聴いて衝撃を受けます。その二ヵ月後に広島と長崎を訪れて資料館などを見学。平和への思いを強くして、その後すぐ署名活動など平和に向けて動き始めたんだそうです。

上のような話、とても感銘を受けるのですが、この話は、彼からその日直接語られたのではなくて、パンフレットにはさまれていた新聞記事からの引用。実際、二人のトークセッションは、正直あまり面白くなかったかなぁ。とにかく、女性の方が自由に話す場面がほとんどなかった。決められた台本どおりの質問を彼に投げかけるのみで、彼女自身の活動の話や、彼の活動に関して彼女の思い、広島市民としての思いとか、彼女側の言葉ももっと聞きたかったし、二人の意見交換ももっと聞きたかったけど、決められたとおりに質問するインタビュアーでしかない感じで、トークセッションというタイトルとはニュアンスが違うなぁ・・・と残念に思いました。


第二部は、基調講演。平和運動家のアメリカ人、ブルース・ギャニオン氏によるもの。特に宇宙開発に関係する原子力配備の話が中心だったけど、少し私には難しかった。それから、なんていうか、脅しというか、こんなこともしてるんだよ、危ないんだよ、知らないあいだに、ものすごいことになってるんだよーって、いっぱい資料を並べられて、だから、どうすればいいのか、って分からなくなる感じ。なんていったらいいのか分からないけど、きっと危ないとになっているんだろうなぁ・・・と思いつつ、何かどこか、ここまでの迫力にダマサレたらいけない・・・なんて、逆の方向にバランスをとろうとする自分がいたりして、不思議な感覚でした。


第三部は、パネテルディスカッション。何人かの専門家が席を並べて、討論・・・・のはずなのに、実際は討論というムードには程遠いなというのが私の感想。ブライアンの番組のこういう討論に何度か出たことがあって、みんながその場で真摯に意見交換をし、その場で自分の立場さえ変わるかもしれない、意見の方向が変わるかもしれないというスリルというか、見ていて引き込まれるものがあった。でも、今回の討論はなんかもっと動きがない。

まず最初に、一人10分から20分を与えられて、意見を述べる。これ、長すぎです(^oo^;) 冒頭の発言として、一人ずつこんなに長くとられたら、それが一通り終わってもう一時間ぐらい。頭も心も聴いてる方は疲れ切ってしまいます。この人たちが紙に書いてきてただ読んでいるだけの「言いたいこと」をモデレーターの方が事前に読んでおいて、討論のなかの意見交換で、自然に少しずつ話せるように持っていけないのかなぁ。。。と思いました。で、この一時間が終わって、やっととうとう意見交換の時間だーって思ったけど、なんかそれも期待が少しはずれた。モデレーターさんが質問を投げかけて、答える人を指名する。指名されない人は誰も発言しない。もしかしたら、指名されない人が新鮮な意見を持っているかもしれないのに。それから、誰かが答えたとして、その答えに対して意見を言い合うこともなく、はい、では次の質問ですって感じ。専門家たちはそれぞれ別の分野の人たち。その専門家同士がお互いから学びあい、意見を聴きあうこともとても大切だと思うのに、そういう場面を見たかったなぁ。

それから、この討論コーナーに、第一部の若い二人が出ていればもってよかったかなとも思った。あるいは、討論が終わった時点で若い二人に意見を聞くとか。かたい専門家の人たちだけで話が繰り広げられ、平和運動をしている人たちには知ってて当然の「核の傘」とかいう言葉も、正直私はちゃんと知らなかった。そういうことを知らない人には本当に難しかったと思う。

それから、核廃絶をテーマにしたということもあってか知らないけど、そっちの立場の人ばかり。日本には、核配備をするべきだっていう立場の人もいる。私はそれには反対だけど、その人たちがどうしてそういう立場をとっているのかは、しっかり聴きたいとは思う。反対の立場の人を呼ぶべきかどうかは分からないけど、こういう討論のとき、もう少しニュートラルな意見も聴きたいというか、メリットとデメリット、よい影響と悪い影響、そうするのがいいに決まってるけど、できないジレンマの要因とか、そういうややこしいところを説明してくれる冷静な意見が述べられる人がもっといるといいなと思った。

メディア・リタラシーとかいう言葉があって、新聞も一つではなく何紙か読み比べるべきだというのがよく言われるけど、今回改めて、平和を祈る自分もいるけど、色々な立場の人から話をきいて、自分で判断したいと思っている自分がいるんだなぁって認識した。

関係ないけど、今の選挙を見ていても、目の前に二ニンジンを吊り下げられたみたいな、「おいしい公約」ばかりが並ぶマニフェストが出ていて、興ざめ。なんか現実が見えないような。根本的な世の中がよくなっていくために、こんな目の前のエサでええんかなって。そう思うと疑問がわいてくる。今回のシンポを見ていても、それとどこか共通するような感情がわいた気がした。


でも、知らなかったこともいっぱい学べたし、平和について考えさせられたし、自分が何もしてない、何かしなくていいのかなって思わされたし、耳鳴りがあったから結局同時通訳の機械を耳にあてることができなくて、シンポのあいだ日本語も英語もそのままの言語で聞くことになったけど、それでも大体の意味が理解できている自分に成長も感じられたし(^oo^)(たぶん・・・・ですけどねっ)、聴講できたことは、とてもよかったと思ってます。

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では、次へ。
by butakotanaka | 2009-08-05 14:23 |