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ぶたこな日々(^oo^)にようこそ。音楽で言葉で心で、今年もいろんな人と対話したいなぁ。

by butako

生徒さんに教えられ、励まされる(^oo^)

そう、いつものことなんだけど、指導する立場でも、結局は自分が教えられたり、たくさんの贈り物をもらうってことが多いです。

英語のことで、浮いたり、沈んだり、遥か向こうの果ての果てに、光が見えるようで、実は光なんてないんじゃないのーと思ってしまったりしてたここ数日。

昨日は、午前中に歌の生徒さん、午後はピアノの生徒さんでした。
お二方とも、いわゆるシルバー世代。子供の頃にはレッスンの経験がなく、オトナになってから、人生の後半になってから音楽レッスンをスタートされた方々です。

昨日は、お二人共、素晴らしい進歩を感じるレッスンでした。
歌の生徒さんも、ずっと苦労してきた息の流れが前よりもずっとスムーズに下から安定して湧き上がるようになり、いつもなら発声でうまくいっても、歌になって歌詞が入るとなかなか上手にはいかないのに、昨日は、それが歌に入っても、つながっていて、高い音が苦しそうじゃなく、すーっと出てきました。そして、何より、楽譜のリズムが少し読めるようになってきたこと。それによって、安定してメロディを歌い、ブレスをとることができます。完璧なんて言葉はないけど、どんどん、よりよいステージにあがっていってる感じ。

午後のピアノの生徒さんも、うちに来られてどのぐらいたつのかな。まだ1年とかだと思うのだけど。以前からピアノを習ってはおられたけど、うちに変わられてからは、私のやり方で、練習パターンや、身体の使い方を色々提案して、まったく新しいことに挑戦している感じだと思う。最初は、きっと途方にくれるというか、あまりにもこれまでと違いすぎて、かなり苦労されたと思うけど、ここのところ、ぐんぐんと進歩さてれいるのを、私が聴いていて、肌で感じる。すごいなー。

音がきれいに響いてる。スカがないというか、充実しているというか、うるさくないんだけど濃い音が聞こえてくる。ハノンが安定してきているし、弱い小指や薬指のかたさが少しずつとれてきている。
で、この生徒さんも、ここ最近、楽譜のリズムを読めるようになりましょうと、少し集中して取り組んでいるのだけど、この数回で、目を見張る進歩。最初、説明しても分かってもらえず、私の説明もよくないんだろうなーと反省もしたんだけど、だんだん、その説明が打てば響くというか、通じている、分かってくださっているというのが、演奏でわかる。

楽譜を読むって、実はとても難しいのだなと、生徒さんを指導させてもらって改めて実感する。
ほとんどの人が、一応学校の音楽の時間で、たとえば四分音符は1拍で、八分音符はその半分でと、習ってはいて、知識として知ってるんだけど、じゃあ、実際の曲の中で、何種類もの音符が並んでいるのを見て、そのとおりの長さと音高で歌えたり、弾けたりするかというと、それってやっぱ特別の訓練を積まないと難しいんですね。1拍の長さは、曲の速さによって、めちゃ短くもなるし、すごーく長くもなる。同じ1拍なのに、なんでそんなに長さが違うの?って、音楽をずっとやってると疑問を感じないことに、素直に疑問を表現される方もおられて、考えてみたら、そりゃ難しいわなーと分かってくる。

子供が、ひらがな、カタカナを覚えて、少しずつ漢字を覚えていくように、字が読めるようになって本が読めるようになるように、楽譜を読めるにも、少しずつの段階が必要なのですね。知識だけで、紙の上のルールとして音符の役割を知ってる人に、本当に楽譜が読めるようになってもらえたら、新しい曲にも、自分でどんどん挑戦してもらえるもんね。自分で楽譜を読んで、どんどん知らない世界を冒険してもらえる。そんなふうになってもらえたら、本当に嬉しいなー。

レッスンで生徒さんの進歩を実感すると、その小さな一歩一歩を一緒に進めている気がして、本当に嬉しくなります。そして、その中で、自分が演奏するヒントもたくさんいただけるし。


きっと、いつもそうだと思うんだけど、昨日は特に、そんなレッスンができて、生徒さんたちも目をキラキラさせて帰っていかれるのを見て、あー、こういうことなんやなって思ったのです。私も、英語がまだまだだーって、ぶつぶつ自分に文句言ってみたり、落ち込んでみたりしているけど、当たり前だよね。英語にかけてる時間、普段の生活のなかでは圧倒的に少ないし、真剣に取り組んでいるのは、やっぱり音楽の方だし、それだけかけているエネルギーに差があるのに、英語が都合よくいつの間にか進歩しているなんて、無理だよね。

生徒さんが、数年前と今とでは、まったく変わって進歩されたように、私も日々、年々、進歩していくしかないねんな。近道なんてないねんもんね。

「できれば、もう少し若かかったら、もう少し早く先生に出会っていたらと思います・・・」というようなことを、ピアノの生徒さんが帰り際におっしゃったけど、私は「でも、出会わなかったわけじゃなくて、こうやって一緒にできて、進歩しているって素晴らしいじゃないですかー」って、そんな風に答えたと思うのだけど、本当にそう。人には、遅すぎるなんてないんですよ、いつからでも、進歩できるんですよ、学べるんですよって言えるのに、いざ自分のことになったら、年をとりすぎじゃないの、遅すぎるんじゃないの、これからやってどうするのって、うじうじしてる。あかんやんね、自分。

すべてのことに全力を傾けるのは難しいし、英語は、楽しい範囲で、それでも努力は楽しい中で忘れずに・・・ぐらいがいいのかもしれんなぁ。日々揺れつつ、色々つらつら考えてます。

今日は、Applecheeseさんのところで久しぶりにレッスン。楽しい時間になりますように。本当に久しぶりの再会も楽しみ(^oo^)
by butakotanaka | 2012-08-28 15:51 | 音楽・趣味