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ぶたこな日々(^oo^)にようこそ。音楽で言葉で心で、今年もいろんな人と対話したいなぁ。

by butako

これが終わったら、しばらくは大丈夫なはず(^oo^;)

またまたごぶさたしておりまする。いうてる間に、もう 五月ですがなっ。
いよいよ、自分中では、怒濤の本番続きの最後のイベント、自分の先生の門下生発表会がこの週末に迫りましたー。追いつめられていますーっ。

4/19(日)、ぶたこ門下のピアノの生徒さんを中心にした、こじんまりしたおさらい会、名付けて「第二回ももくり音楽会」は、無事終えることができました。その時の集合写真を、顔がわからないぐらい小さくしてご紹介(*^oo^*)

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昨年、初めて開催し、とても好評だったので、今年また第二回をやりました。
私は、発表会というのが苦手。
次から次へと品評会みたいに出てきて、いろんな知らない人が聴いていて、というか、お互いの演奏はほとんど聴きあえず、聴いているのは、他の人の家族やお友達。あの人間違えたとか、あの人うまいとか、もちろんそれぞれ感想を持つのは自由なんだけど、純粋に一生懸命練習してきた音楽を楽しむのとはちょっと違う雰囲気の発表会が多いなーと思う。子供さんばかりの教室だと、きれいなドレス来て、イベント気分で、あまり練習できてなくても、とにかく人前で華やかにピアノを弾くってことだけを楽しめるかもしれないけど、大人の人たちってそう単純なものではなく、緊張感もやっぱり子供よりもたくさんある気がする。

何なのかなー、大人になると、自分もそうだけど、やっぱり、恥ずかしいとか、プライドとか、うまくやりたいとか、間違ったらどうしようとか、生きてきた分、いろんな感情が出てくるのかなー。で、余計に緊張するのね。だから、そういう緊張がしんどいのなら、発表会はやらなくていいやって思ってたのだけど、弾く人同士が互いに見守りあうならいいんじゃないかなーと思ったのです。

今年二回目となった、ももくり音楽会、去年とほとんど同じメンバー。一人だけ歌の生徒さんが昨年の人が家庭の事情で準備が十分できなくて不参加となり、代わりにって感じで別の歌の生徒さんが初めて参加された。ピアノの生徒さんは、昨年唯一の子供の生徒さんだった男の子の妹ちゃんが、デビューで新顔。後は、全員昨年と同じメンバー。

そしてほとんど全員の方々が、ほぼ一年間同じ曲をずーーっとねばり強く練習してくださった。
本番は、もちろん完璧にいかないこともあったし、止まりそうになったりもあったけど、全員に目に見える進歩がたくさんあって、それは互いにはっきりわかるもので、そして、それは「互い」だからこそわかるものでもある。音楽が流れるようになり、音が磨かれ、だれかのために音楽を届けるという意識があがっている。レベルの差は、それぞれあるのだけど、この三つが共通していた。本番に対する心構えというか、準備も昨年より手厚くなっていると感じた。そのことが、本当に素晴らしい。

講師である私が、お尻を必死でたたいた人なんて一人もいない。それぞれ自分が自分のためにがんばった成果。それもまた素晴らしい。

昨年に引き続き曲の解説を引き受けてくれた旦那様(^◎^)も、みんなの進歩に驚いてくれ、そして、喜んでくれた。こうやって、一年一年の進歩を互いに見守りあい続けられるといいなーと心から思った。

私も、二曲演奏して、全然完璧ではなかったけど、それでも、去年の自分よりは自由度が高まった気がしたし、少しだけ落ち着いて弾けたような気もした。いやー、でもやっぱり、誰かに聴いてもらうって緊張するーーっ。これ、緊張しなくなる方法はないんか?と思うけど、やっぱりないのだと思うし、少しぐらい緊張する方がいいのかもしれないし、そのいい緊張感の中で、演奏を楽しめるようになりたい。

前日、譜めくりをしてもらう旦那様に聴いてもらったのだけど、よく知ってるはずなのに、いつもは横にいない人がいるだけで「うわっなんか知らないおぢさんが横にいるぢゃんっ」と、手がブルブル面白いぐらいに震えたのでした(^oo^;) でも、去年に比べての進歩は、自分で震えてること自体があまり気にならなくなったこと。震えてるなりに弾きつづられるというか。数年前なら、震えてるよーって思うだけで、また緊張したのに。これも、かすかな進歩なのかな。

ももくりの後は、今週末にある発表会に向けての本腰。ももくりの時は、バッハとショパンの二曲だったけど、今回の発表会はショパンだけなので、ここ数週間はショパンのノクターン、一曲だけをひたすら練習している。op.48のNo.1という作品。たった五分ほどの曲。これを何時間も何時間も、毎日毎日・・・・。フィギュアスケートとかとたぶん同じで、何時間も・・・といっても、曲を通してやることはほとんどなくて、一日の始まりは、ハノンだったり、音階やアルペジオや、基本の練習ばっかりを一時間も、時には二時間も。で、曲の練習に入っても、全部の音をスタカートで・・とか、左手だけの音を全部2連打で、とか、ものすごーくゆっくりで、とか、思い切ってめちゃ早くとか、両手で同じことを弾いてみるとか、とにかくあらゆる方法を使って、あらゆる方向から弾けるようになりたい一心で練習するのです。

この曲を練習し始めた頃は、本当に弾けるようになるんか?という難しい曲で、特に分厚い和音の連続や音域が広い分散和音の連続が、ぜんぜん指がはまらなくて、汚い音しかでなくて、自分ってへたくそだーと落ち込み続けた。

でも、ここ数年で学んだことだけど、同じ曲を、ねばり強く、とにかく、コツコツと日々練習を続けていると、いつの間にか、身についてくるというか、本番が近付く頃には、最初のころには想像つかなかったぐらいには、弾けるようになっているから不思議。いや、といっても、レベルは全然高くないんですよ、でも、自分の中ではそれなりにすごいのです。

ここ1か月で、実は予想もしていなかったハプニングもありました。
ピアノの先生が体調を崩され、入院・手術が急に決まったのです。で、3週間ぐらいはレッスンできない時期があり、私は普段2週間に一度なんだけど、一回のレッスンを代理で、先生のご長男の奥様、つまりお嫁さんにしていただいたのでした。まったくみていただいたことがない先生に、しかも本番かなり直前にみていただくのって、ほんまに緊張です。で、音楽的にもテクニック的にも、かなり未熟な私に、できると信じてくださり、たくさんのアドバイスを丁寧に、そのお嫁さん先生がくださいました。あれもこれも、まったくできていなかったんだと、指摘を受けたときは、かなり落ち込んで、こんなんで本番間に合うんかー?と思ったけど、いや、できるところまで、やるしかないし・・・と開き直り、前向きに無理やりもっていって、そこからまたお尻に新しい火をつけて、コツコツとがんばってます。

今週の火曜、退院された先生と久しぶりのレッスン。「いい音が出るようになったわねー」と笑顔で言ってくださり、そのコツコツ練習が報われました。「とにかく本番では、自分の音楽を表現しなさい。あなたは、どんな風にしても、おかしなことにはならないんだから、自信を持って、あわてないで、自分がやりたいように弾いていいのよ」と、そんな言葉もいただきました。歌をしているからか、音楽的な流れは先生もたくさんいつもほめてくださるのだけど、最近は、「音」のことをたくさんほめてもらえるようになってきた。音が変わるというのは、短い時間では無理だし、少し努力したぐらいでは成果が出ないので、本当にすごいことだと。先生って、ほめ上手だなーって改めて実感。で、そのほめ言葉にのせられて、楽しく弾ける自分は幸せだなーって。

最後のレッスンでは、いい音が出るようになったから、逆にいい音を出そうとして無理しすぎないように言われた。「抜く」ことを覚えるというか、休憩するところも必要だし、がんばりすぎないことも必要だと。前の私は、ずっとがんばっていないと、深い音、いい音がでなかったけど、ふわっとのせるだけ、もよもよって動かすだけでも、指が育ってきているので、それでいいところがたくさんあると。で、もっと流れが出るように、その末にはテンポもあがるといいって。

その刺激をもらってまた、昨日から本番までの数日の追い込みをかけているんだけど、うまく抜くこと、休憩する場所を作ること、流れをつくって、フレーズごとにアクションをまとめて、テンポをあげていくと、なんか別の曲みたいに感じられてきた。よくなった部分もあるけど、弾き抜かして、ぐちゃぐちゃにならないのかー?と心配になったり。で、また超ゆっくりに戻ったり、リズム変えしたり、で、また流れを持って・・・・この繰り返し。

確かに、本当に着実に、日々、自分の音楽が、音が変わっていると感じられるし、毎日新しい発見がある、このことがすごくうれしい。ここまで何か月も同じ曲を練習して、やっとここまで。だから、あと3日やそこらで、そんなに劇的に変わるとは思わないけど、とにかく、その日までにできたところまでをお客様に聴いていただくしかないのだ。

発表会だけど、音楽会だと思って、大好きなこの曲を、ずっと練習してきた曲を、大切なものを、そこにいる人の心に丁寧に届けるつもりで、落ち着いて弾けたらいいなー。

奈良の学園前にあるホールなんだけど、本番のピアノはスタインウェイ。家のヤマハとはタッチが違うはずで、それも不安のタネ。そして、私の場合、ここで前回弾いたのが2年前で、その時の自分と今の自分は、まったく違う指に、手になっている気がする。だから、これもまた不安のタネ。当日のリハは、行ったとして一人3分とか5分とかそのぐらいしかさわれないらしいし、来なくてもいいんじゃない?と先生はおっしゃったけど、短時間でもやっぱり行っておこうかなー・・・・。疲れちゃうかなー・・・。考え中。


あーーーーっ、タイトルに戻りますがっ。
これが終わったら、しばらくは緊張するしんどい本番はないのだ。のびのびするのだ。
練習は大好きな私だけど、本番はやっぱり、しんどいっ、緊張するっ。特にピアノの本番は、楽しいって思って弾けたことって、今までないかもなー。今回がその始まりになるといいなー。

木曜と金曜、2日練習して、土曜が本番。
それが終わったら、また新しい曲との出会いが待っている。
本番は、これまで何か月も学ばせてもらった曲との感謝を込めたお別れの日でもあるのだ。
誠実に丁寧に演奏して、いいお別れのときにしたい。

あと、2日がんばるっ(*^oo^*)
そして、本番も、がんばるっ(*^oo^*)
by butakotanaka | 2015-05-06 23:45 | 音楽・趣味