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ぶたこな日々(^oo^)にようこそ。音楽で言葉で心で、今年もいろんな人と対話したいなぁ。

by butako

メモリアルデイの夜です(^oo^)

こんばんは(^oo^)ピアニストさんとの合わせ練習から帰ってきました。
このピアニストさん、とってもとっても素敵な人でした。

私思ったんだけど、日本語でもそうなのかもしれないけど、教える人ってのは、いかにほめ言葉のボキャブラリーが必要かってこと。様々な方向から、様々な方法で褒めて、励まして、その気にさせる。これが肝心。あと、その気にさせながら、もっとよくなるってところを、相手の気持ちを落ち込ませないように、元気付けながらも指摘する。私も日本で教えていて心がけていることだけど、ここアメリカ、ニューヨークでは、特に私が出会ってきた先生は、みんなその方向だ。これはこれからも見習いたいなって思った。

音楽の形を整理し、言葉の内容を整理し、その関係を整理し、和音を整理し・・・・。いろんなことを整理してお互いに関係を理解したら、とっても気持ちよく歌えるようになった。今日の私が嬉しかったコメントは「あなたはinstinctを持ってるのよ」って言葉。私、この言葉の意味知らなかった(^oo^;)どっかで聞いたことあるなってぐらい。調べたら「本能、天性」みたいな言葉。そんなめっそーもない(^oo^;)でも、2人そろって、「ぶたこは持ってるのよ」と言ってくれたので、その気になったぶたなのであった。あははははは。


ここはこうしたい、ここはこんな風に・・・とピアニストさんもアドバイスしてくれるけど、私も少し主張してみると、お互いとっても理解しあえた。お互い違う国から来てるんだけど、言葉も元々話す言葉は違うんだけど、今、こうやってわかりあえる。やっぱ素敵だなぁ・・・なんてしみじみ思ってしまいました。ピアニストさんが帰ったあと、リタと少し話しました。彼女はとっても有名なピアニストさんで、有名な歌手のリサイタルとかでも弾いたりしてるんだそうです。それでもえらそうじゃなくて、こうやってアマチュアとも共演するのが好きなんだって。木曜に本番をやるアパートでリハが短時間だけどあって、日曜の夜が本番。なんだか楽しみになってきました(^oo^)

今日は結局昼間はたいしたことしなくて、昼過ぎまで荷物を詰めたら、ゆっくり出かけて、昼から夕方までずっと、歩いてました。公園の中からまた道に戻って、またセントラルパーク・・・といったり来たり。公園もよかったんだけど、とにかくすごい人やった。プロスペクトパークとは違うわぁ・・・としみじみ感じた私。それに休みの日だしね。

歩きながら、そしてベンチで座り、今朝のラジオの録音を何回も聴けてしまいました。後半部分のイラク戦争に関する写真報道がほとんどなくなったといっていいぐらいだ・・という分析がありました。テレビとかでテロリストが誘拐した人を殺害する様子を流すのに比べて、新聞メディアは映像をあまり載せないと・・・。これはなんでかって話。

読者の反応を気にしてるのもある、政府が色々制限してるのもある、それに、私があんまり意識しなかったことでは、兵士の亡くなった写真を手に入れたとしても、家族がその様子を紙面に載せるのをいやがるんだって。あんまり綺麗な写真じゃないわけだから、あまりにもむごくて見たくないと。なくなった兵士の写真は綺麗な写真ばかりになるんですね。

それに比べてイラク市民の写真は、そういう個人の許可を取らずに載せる場合が多いと。アメリカメディアに載せるとき、アメリカ人の場合は許可が必要だけど、イラク人の場合身元もはっきりしないし、そういう人権面で配慮されず、ひどい言い方すると「モノ」っぽく遺体が報道として扱われてる傾向もあるということで。確かにそういう面はあるかもなぁ・・・と改めて思った。

あと、特派員としてイラクに派遣されているNYタイムズの女性記者も生電話で出演してたんだけど、特派員ってのは、国の利益を報道するのか、真実を報道するのか・・・。別の言い方をすると、ヒーローになるのか愛国者になるのかって問題。特に第一世界大戦の頃の写真は、ほとんど愛国の立場からの報道写真が多かったという分析だそうです。それから時を経るにしたがって、だんだん真実の報道が増えてきた。それでも、記者たちは苦しみながら報道している・・・・。うーん、難しいですね。

ほんま、戦争という観点から、国のために犠牲になった兵士たちという感じから、こんなに時間をとって話しをするってこと、日本ではないですよね。

確かにまだ戦争を体験した人は、減ってはきても、まだたくさん生きているんだけど、今現在、戦争に行ってる人がいない、今現在、軍隊の制度がないその後の世代との間にギャップがあって、お互いの経験を語り合うってことがないんですよね。若い世代も聞きたがらないし、年配の世代も若者にうっとおしがられるのがわかっていて、そんなに頻繁に話すこともない・・・そんな感じかなぁ。わかんないけど。私が子どものころはおばあちゃん、おじいちゃんから、もっとたくさん話を聞いた気がするけど、お説教みたいになっちゃって、確かにうっとおしいと正直思ったもんだ。

でも、ここでは、たとえば現在イラクにいる兵士が「僕も今ここでこうやって国のために働いて、お父さんの気持ちがわかった、おじいちゃんの気持ちがわかった」とこうなるわけです。これがいいというわけではない。でも、各世代、全く戦争がなかった世代というのがないんですよね。アメリカって。間が長くあいたときはあったかもしれないけど。アメリカと日本は違うなぁ・・・・と、しみじみ思った今日なのでした。

ここアメリカにいて、この日を迎えて、こういうプログラムを聴いて、いろんな意味でよかったなと思いました。


おっと、11時だ。寝なくちゃ。明日は、朝から忙しいぞっと。
おやすみなさい(^oo^)/~~~
by butakotanaka | 2005-05-30 22:58 | NY・留学