人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ぶたこな日々(^oo^)にようこそ。音楽で言葉で心で、今年もいろんな人と対話したいなぁ。

by butako

最後の授業はなかなか面白かった(^oo^)

今日は、サイマルの最後の日。

授業の前に、友人とランチでした。
この春から新しくサイマルに通うことを決心した友人。今日はレベルチェックです。
私も授業で丁度同じ日に学校に行くということで、ランチデートとなりました。二人して学校があるビルの2階にあるレストラン街でコロッケランチを食しました。めちゃうまかった。その後、道向かいのカフェに場を移し、コーヒータイム。授業が始まる時間まで、しゃべりまくりました。友人といっても、最近知り合ったばかりの新しい関係なので、お互い知らないことばかり。今は奈良に住む彼女なんですが、実家が私と同じミナミだったということがわかり、偶然に驚きました。共通の思い出も多くて、話がはずみました。

授業は、Mくんと私の二人が生徒。Yちゃんは、月曜に続き、今日も仕事が忙しいということで、お休みでした。もったいないね。仕方ないけど。今日の話題は、去年の終わりごろ行われたフランスでの世界発の顔面移植の話。患者自身の他の部分からの移植や、整形手術が今まで主流だったんだけど、今回初めて、ドナー(脳死の提供者)から、顔の頬、顎、口あたりの部分を移植したんですね。拒絶反応の心配、「違う顔」になるということで、腕や足の移植と違って、「アイデンティティーを失う、が変わる」という問題はどうなのか、新しい顔に患者や家族はどう対処できるのか、難しいことだらけです。

何年も前から、今回のようなことができるだけの技術が、いくつかの国の医療チームによって開発されてきてはいたそうです。今までにネズミや犬、そして死体などで実験を重ねてきていたそうです。

実際、顔はどうなるのか、ドナーの顔そのままになるのかというと違うそうです。皮膚や顔の一部分を移植したとしても、人間の表情ってのは、その内側にある「骨格」が大きく影響するし、「表情」といっても、ウソをつくときにマバタキするとか、あわてた時に、頬がピクピクするとか、そんな個人が持ってる元々のクセみたいなのは、そのままなので、「元の顔」でもなく「ドナーの顔」でもない、第三の顔というか、まっ端的にいうと、ミックス顔になる・・って感じなんだそうです。

それから、拒絶反応に関しては、人によるみたいで、拒絶が強いと、うまくいかなくて手術をやりなおしする場合もあるとか。それから、拒絶反応から守る薬というのが、かなり強くて、これはほとんどの場合健康に悪い影響があると言われているそうです。どんな影響かというと、ガン、腎障害や心臓病になるリスクがあるそうです。

このニュース、去年報道された時から興味があって、記事を読んだりしていました。でも、今回、私が知らなかったことをたくさん知りました。この人、飼い犬にかまれて、顔の多くの部分を失ったあるいは壊されたわけですが、この犬が飼い主を襲った理由を私は知りませんでした。

この患者さん、実は、自殺未遂をしたんだそうです。犬にかまれる前。今回のこととは別の理由です。一説には娘さんと言い争いをしてその後自殺をはかったという話もあります。で、薬をたくさん飲んで意識不明におちいった。そこに、わんちゃんがいたわけです。驚いて、「多分」、飼い主を起こそう、助けようとして、あわてて、とびつき、結果的にかんでしまったんです。こんな経過もあったので、事故後、この患者の家族たちは、この犬を「始末する」ことには反対で、このまま生かしてほしいと願ったそうですが、その願いも空しく、わんちゃんは、殺されてしまったんだそうです。

私は、この人が、事故後、このままの顔では生きていけない。希望がない。話すことも食べることもできないほど壊されてしまった。人間の基本的なことができないんだから、移植するしか道がない・・・と、思っていました。

でも、今回、元々「死にたかった」人なのかーということで、印象が少し変わりました。きっと、事故の後、「生きたい」という風に、逆に気持ちが変わったのかもしれませんね。そうだとすると、人間の気持ちってのは、わからないもんやなーって思います。

とにかく、薬の副作用のリスクも考えた上で、彼女自身が手術を受けることを決心したのだから、私はこれでよかったんじゃいかなーって思います。

今回の結果を受けて、アメリカでも患者を選び(特にダメージがひどい人)、同じような手術をしようとしているようです。特にやけどの患者で、とてもひどく顔にダメージを受けている場合が対象になりそうだそうです。今までは整形再生手術が主流だったみたいだけど、今回みたいに、「食べる、しゃべる」みたいな筋肉、血流が必要な場合は、整形には限界があるんでしょね。倫理的には色々問題はあるのかもしれないけど、本当に必要な人はいそうな気がするし、技術がすすんで救われる人が、多く出てくるといいなぁと、個人的には思います。

金持ちが気まぐれで「もっと綺麗になりたいから、移植してー」とかそういうのは、ナシやと思うけど(^oo^;)


もしあなたが同じ状態になったら、どうする?という質問がありました。きっと、私も受けるやろなぁって思いました。だって、食べられない、しゃべれないって、今の私には、拷問やーって思うし(^oo^;)その状態になってしまったら、また「悟り」も開くのかもしれんけど・・・・。

話もはずんで、面白い授業で最後は終わりました。

授業の後、放課後には、別の友人とお茶して帰って来ました。
アー楽しかった(^oo^)

で、帰ったら、更に嬉しいことが待っていたのでーす。
by butakotanaka | 2006-03-09 21:18 | 英語・学校