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ぶたこな日々(^oo^)にようこそ。音楽で言葉で心で、今年もいろんな人と対話したいなぁ。

by butako

大学の授業にパソコン持ち込みはどうよ?

昨日のブライアンのラジオから。まだブライアンはお休みなので、ゲストホストのSree Sreenavasan さんです。この方、コロンビア大学のジャーナリズムの教授さんだそうです。なので、政治の話などに強くて、昨日の一番最初のホワイトハウスの人事関係話もなかなか面白かったです。落ち着いてはった。うまいことツボをついてはったみたいで、ゲストの新聞のレポーターさんたちもしゃべりやすそうでした。

で、私が興味をひかれたのは、You Got Compuserved というコーナーです。
最近の大学の授業風景からラップトップコンピューターは、切っても切り離せない存在になっていると。ほとんどの大学が無線LANを走らせているから、授業を聴きながらノートをパソコンで取り、それをしながら、メールをチェックし、退屈になったら内緒でゲームしていたり、マヂメな子なら、授業に関係ある資料なんかをグーグルったり・・・。

リーガリー・ブロンドっていう映画で、ハーバード・ロー・スクールの授業風景があったけど、そういえば、全員がノートPC持ってたなぁ。

日本の大学の授業はどうなんでしょ。もしかして、パソコンでノート取る世界なんかな。


昨日のトピックのとっかかりとして、ある教授が、生徒に自分の授業へのパソコンの持ち込みを禁止したところ、学生からえらい反発を受けたって話。

先生の言い分は、ただ1点。
「私は、生徒たちと目と目を合わせて話したい。授業がしたい。でも、私が話しているのは、メタルのラップトップの背中が並ぶ灰色の世界。これでは授業にならない」という理由のようです。わかるような気がするなぁ。

で、リスナーさんで学生さんや先生へ意見を募ったところ、両方の意見が出てきました。
「ノートをとる」という利点だけではなく、グーグルなどで検索するということが、今、授業で大切な要素の一つになっているんだなぁって、いくつかのリスナーさんからの電話がわかりました。ある美術大学の先生は、「授業中に、話をしていて、たとえば、その画家の作品がどんなものか、どんな背景があるのか、すぐに調べられて、それを学生全員で共有できる。この人について来週までに調べてきなさいという宿題を出すよりも、ずっとずっと時間の節約だし、とても能率的だと思う。私の授業はもういまやPCなしでは成り立たないと思うぐらい、役に立っています。私はインターネットを授業に活用に賛成派です!」という先生もいました。

でも、中には学生さんで
「そんなきれいごとをいっぱい並べられるけど、実際は違う時も多いなぁ。ボクは学生だけど、たとえばすぐ前の学生が、PCでノートをとったり検索したりしているフリをして、実はエッチなサイトを見ていたり、ゲームしていたりするのが、丸見え。そんなのが見えたら、こっちは不快だし、授業に集中できないよー」って言ってました。

こうなってくると、自主性ってこともあるのかもしれないけど、人間の意志ってのは、弱いもんで、ネットにつながってると、ちょっとの間でもついつい色々遊んでしまうっていう気がしますね、私も。自分だったら・・・と考えると自信ないかなぁ。どうなるんか、やってみないとわからないけど。

確かに、ノートを取るのに、タイピングした方が速いけど(これも個人差あるけど)、でも、手書きの字だと色をつけたり、丸で囲んだり、行に関係なくナナメに描いてみたり、大きさを変えてみたりして、わかりやすくできるし。

それから、あんまりタイピングばっかりしていると、ほんまにほんまに漢字を忘れるんですよねー。めっちゃ簡単な漢字でも、見て正しいかどうかは判断できても、手書きで書けなくなる、これも問題やし、手書きで書けるようにしておいた方がいい気もする。


でもって、人間は何かを覚える時、受身的に読んだり見たりするだけで覚えるかどうかってことになると、私の年代やもっと上の年代の人は疑問があるようです。

先生がたとえばプリントにして印刷して配ってくれればすむことを、わざわざ毎週、黒板、ホワイトボードなんかに書いて、それを生徒がちまちまと書き写す。これは、ムダなのか。そうとも言えない気がしますよね。前に書いてあることを、自分なりにわかりやすくまとめて、図形化したり、配置を考えたりして、書き写す、この作業を経ることで記憶に残ったりもするから、この書き写す行為自体が学習ともいえるかもしれない。情報を整理する訓練といえるかもしれない。

最近なら、プリントにして配るというよりも、もしかしたら、ファイルにして教授が受講学生にメールして送るかも。それを元に授業を進めるということもあるかもしれんもんね。

携帯電話は、まあ、大多数の人が「授業の時はオフにしておくべし」と意見も一致すると思うけど、このラップトップコンピューターとなると、話は難しいですねー。

ネット依存の私なんだけど、授業となると、どうなんやろ。
今の日本の大学の現状も知らんし、外国の大学の現状に詳しいわけでもないねんけど、色々考えさせられました。

入れるかどうかはともかく、外国の大学なんかに留学できたら夢みたいやろなぁ、素敵やなぁ・・・って思ったことのある私の中では、授業ってのは、学生が先生のことを見つめ、先生も生徒たちの顔を見て話し、紙のノートに書き写し、授業が終ったら何人かが質問に直接先生のところまで近寄って・・・・っていう風景。

でも、今はきっと、質問なんかもメールかもしれないですね(^oo^;)
もし夢がかなって留学なんてことになっても、こういう意味でもついていけないのかもなぁ・・・なんて思ったのでした。


このラジオ、聴いてみたい人は、
The Brian Lehrer Show 4月20日まで(^oo^)
by butakotanaka | 2006-04-21 16:35 | メディア・ラジオ