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ぶたこな日々(^oo^)にようこそ。音楽で言葉で心で、今年もいろんな人と対話したいなぁ。

by butako

老人ホームに行った(^oo^)

昨日は、老人ホームに行きました。

私たちが指導させていただいているシルバーコーラスのメンバーで、数年前、あごの病気にかかってそれからお休みされている方がおられます。あごの骨をけずり、胸やふとももから皮膚を移植するという大手術を受けられ、今は、週に一度このホームでリハビリに通っておられるそうです。

その方からの紹介で、このホームの敬老の日の催しで、私たちコーラスが歌わせていただくことになりました。昨日は、その打ち合わせです。

そのメンバーの方に、本当に久しぶりにお会いしました。何年ぶりだろう。たぶん3年はたってると思います。コーラスの中でも役員をしておられて、運営の面でも働いてくださっていたし、器の広いとても素敵な方で、病気になられたと伺ったときは、私も正直ショックでした。入院したときいても、お見舞いに伺う勇気もなくて、お手紙を何度か差し上げました。そしたら、その方からハガキが届きました。「先生からのお手紙を枕元において、何度も何度も読み直しています」と。とても嬉しかったです。

退院されて少したった頃、今度は電話がかかってきました。まだまだ話すことがままならないというのに、その中で電話してきてくださって、感激しました。食べることも、話すことも難しく、歌うことはもっと難しいということで、しばらく、いやもしかしたらずっと歌えないかも。。。とおっしゃっていました。あまり「戻ってこられるのを待っています」と申し上げるとプレッシャーになると思い、気のきいた言葉もかけられないまま、お話したのはそれっきりになっていました。

その方からの紹介なわけです。今回のお話。
で、とても久しぶりの再会。待ち合わせ場所の改札口に姿を見つけたときは、胸が熱くなりました。10キロやせられたということでしたが、少し小柄になって、キュートになった印象。笑顔はそのままです。「前は、頼りがいのある人って感じでしたけど、なんか、可愛くなりましたねー(^oo^)」なんて冗談もいえるぐらいはお元気そうです。よかったー。

「先生、手術のあと、こんなんなんですよー」って、首筋や胸のあたりの手術あとを見せてくださいました。もう傷もほんの少し筋になって残っている程度であまりわかりません。でも、その傷の筋が長いのには心の中で驚きました。あー、本当に大変な思いをして、生き抜かれたんだなぁって。

ホームにお邪魔しました。
担当の職員の方は、明るく話しもお上手で、太陽みたいな雰囲気のある人でした。YMCAが経営するこのホームの近くにあった体操教室に自分のお子さんが通っていらして、それがきっかけで最初はボランティアとしてお年寄りの話し相手でここに通うようになって、数ヵ月後に欠員ができたということで職員になられて9年なんだそうです。肩肘はらず、とても自然体で、利用者、入所者の方々と接しておられる様子に、少し緊張していた私も、心がほぐれるのを感じました。

本番で歌う食堂のような場所を見せていただき、明るい雰囲気になんとなくほっとしました。心の中のどこかに、特別養護老人ホームというと、暗い場所なのかなぁ、入所者の方もショートステイの方も、カナシイ目をしているのかも・・・なんて、そんな偏見が私の中にあったのかもしれないです。でも、実際は全然違っていて、本当に明るくて・・・・。こんなところなら入ってみたいって思ったぐらい(^oo^)でも、「ここはウェイティングリストに100人以上の方がおられるんです」だそーで、すごくたくさんの方々がここに入りたくて待っておられるんだそうです。

当日の演奏する時間帯や、曲目、人数の確認など、いろいろ段取りを決めたあとは、少し雑談の時間です。

他に一緒に打ち合わせにいったのは、コーラスの団長さん。もう90歳になられると思うんだけど、今でも一人で暮らしておられて、食事のことも何もかも自分でしておられる。それに、とにかく、精力的に活動しておられるんです、この人。手芸教室の講師をしていたり、民謡を教えていたり。手芸のネタも毎回、いろいろ新しいことを考えられます。
「なんかねー、簡単なのはイヤなんですよ。ちょっとでも頭を使って、何か新しいことに挑戦しなあきません。人間ね、後ろ向きになったらあきませんで。私ら、戦争のときを思ったら、今なんてほんまに幸せなもんですわ。私よりも10歳ほど年下の人なんかは、私よりも楽をしようっていう考え方がある人もいて、若い人はあきませんなー」と、1世代年下の人たち、すなわち80歳ぐらいの人たちをつかまえて「いまどきの若い人」なんて、言ってのけるところもすごい!

こんな方に見込んでいただいて、コーラスを指導させていただいて、こんな素敵な方に「先生の練習はほんまに楽しいんです。体操してくれはるから、健康になるし、ほんまにええ先生に恵まれて私は幸せなんです」なんて言っていただいて、私の方こそ幸せですーって思いました(^oo^)

ちょっぴり最近疲れ気味が続いている私、どこかでエネルギーが減っていて、週に一度参加していた英語の勉強会もしばらくお休みすることにして、少し負担が軽い何かを探してみようと思っていた私。その方からしたら、「いまどきの若いもん」よりも、さらに「あきませんなぁ」っていう後ろ向きな気持ちだわーって反省(^oo^;)後ろ向きに考え始めると、どんどん人間甘えるのかもなーなんて、少し背筋が伸びた気持ちでした。

ホームからの帰りには、そのお休みしていたメンパーの方と、団長さんと私との三人でランチ。何かあっさりしたうどんでも・・・という私に、「魚とかあきませんねん、やっぱり肉やないと」という団長さんに誘われ、ロイヤルホストへ(^oo^;)私の方がずっと年寄りくさいがな(^oo^;)

その後、ハッシュドビーフ沿えハンバーグをおいしそうにパクパクと食べながら、みんなして1時間以上話しの花が咲いたのでした。

いやー、大変な時代を生き抜いた女は強いのだ!!!

今回の出し物がうまくいったら、ホームを利用してくださっている方々に喜んでもらえるだけでなく、もしかして、そのメンバーの方もまた歌う気になってくれるかもしれません。素敵な時間になるように、少しでもいい歌がうたえるように、あと二回の練習で仕上げて、できるだけの準備をしてのぞまなければ・・・・・。
by butakotanaka | 2007-08-29 22:53 | 音楽・趣味