<   2014年 11月 ( 2 )   > この月の画像一覧

才能って何だろう、上手って何だろう?

こないだピアノの方と話している中で、
「世の中には、すごい人がいる」「天才という人は存在する」
「そういうすごい人、天才は、生まれた時から違うし、
練習を積まなくても音楽をすでにすばらしく演奏することができる」

みたいな話になりました。
その話題の中で、自分たちはそういう「すごい人」でも「天才」でもないことを、わきまえておく必要がある。という続きになりまして、夢を持ちすぎるな、持ちすぎると後で落ち込むだけだ、この程度まではうまくなるけどその先には一生行けないとどこかで知っておく必要がある、となりました。

確かに、才能のある人というのはどの分野にも存在すると思います。
「ちがう人」というのもいると思う。
でも、まず、その人たちが練習しなくてもすばらしいかというとそうではないし、
才能を持っているから努力しなくても、最初からできているかというと、
そうなのかなーと思ってしまう。

で、そうでない人たち、つまり私たち凡人(^oo^;)
夢を持ちすぎてはいけないのか、本当にある程度までしかうまくなれないのか、
そもそも「上手」って何だろう、どんなことをいうのかな・・・と、
色々考えてしまいました。

その方は、とてもレベルの高い演奏をいつも熱心に高いチケットを買って
聴きに行っておられるので、私なんかが知らない世界を知っておられるのだとも思うし、
私はそんな高い演奏会にはあまり行く機会がないので、
話が成り立たなかったのかもしれないです。

最初はピアノから始まった話が、そのうち歌になり、
特に歌は、声帯が体の中にあるから、生まれたときから決まっている
という主張でした。
確かに、声帯は取り替えられないですよね。

でも、恵まれた声帯を持っていても、
呼吸のコントロールだったり、
特に各言語に対する理解力がなければ、
「声」だけが良くてもどうしようもないし。
っていうか、「ええ声やなー」って思うときは、
たいがい、その歌われている言葉が自然に聞こえてきて、
メロディが自然に流れているわけで、
その音楽力みたいなものは、
恵まれた声帯だけではどうしようもないと思うのです。
で、そもそも「恵まれた声帯」といっても、
声や歌なんて、人それぞれの魅力があるし、
「ええ声」というのも、聴く側からも好みがあるとも思う。

で、「あまり恵まれていない声帯」というのがあるとして、
それがどうしようもないかというと、
そうじゃないって信じたいなー。

そりゃまあそこそこ人前に立って歌うぐらいはできると思うけど、
もっと上のレベルの話だ、とその続きで言われてしまい、
そういわれると、そうですか、としか言えなかったのだけど、
なんとなく、自分がこれまでずっと声にコンプレックスを抱えながら、
ずっと少しずつ進歩して磨いてきて、
この年になって、やっと自分の声や歌やピアノや音楽を
ようがんばってきたな、こんなんもありかなって
受け入れられるようになったけど、
なんというか、努力すれば人はどのようにも変わることができると
信じる自分の気持ちを全否定されたような悲しい気持ちになったのでした。

上のレベルとかよくわからんけど、
教える立場としても、
私はピアノにしても歌にしても指揮にしても、
自分自身も未熟だと思うし、
生徒さんに対しても、その人がプロだからとか指導者だからとか
初心者だからとか、子供だからとか、シニア世代だからとか
まったく区別することはないし、
同じように自分が気がついたことをシェアして、
相手が理解してくれると信じて、
かならず進歩すると信じて、
互いにがんばっている感じ。

生徒さんがどうせあんまり練習しないし、
とかあきらめたことはないし、
実際みんなそれぞれの生活の中で、
音楽を大切に思って練習してきてくれるし、
なんというか、私もあきらめたくないし、
生徒さんにもあきらめてほしくない。

あきらめるというか、ここまでっていう限度というか、
制限もかけたくない。
極端に言ったら、
今、まったくのアマチュアで、
子供でもなくある程度の大人になっていたとしても、
それでも変われる、
もしかしたら、大化けして、
とんでもなく素晴らしい歌い手さんやピアニストさんになるとだってあると
信じたい。不可能だとは思いたくない。

教える側があきらめてしまったら、おしまいなんじゃないかなーと
そうも思う。
そして、学ぶ側としても、そんな制限をしないで、
どこまでもどこまでも希望を持って、自分の音楽を磨きたいなーと思う。

まっ、学ぶ側の私の程度なんて、しれてるんですけどね(^oo^;)
コンクールとか受けるわけでもないし、
自分でコンサートするわけでもないし。

そして、かたや「すごい」側の人たち、
この人たちもまた、表面から見たら、天才だー才能のかたまりだーと
言われるような人たちも、実は、日々すごい努力を重ねていることが多い。
というか、そんなことがほとんどだなと思う。

昔、王貞治さんのインタビューをテレビでやっていて、
あんなにたくさんのホームランを打って、
長い年数、同じように美しいホームランを打ち続けるコツは何ですか?
みたいな質問に対する答えは、
「一度も同じホームランはありません」というものだったと記憶している。
とにかく、常に変化することを恐れず、昨日と今日はまったく違う自分と思えるぐらい
色々新しいことに挑戦して、試行錯誤の連続だったそうです。
私たちから見たら、いつも「安定して」「同じように」すばらしいホームランでも
彼にとっては、日々、ああしてみよう、こうしてみようと、
とどまることなく、努力し続ける現役時代だったという話には、
すごく刺激を受けました。
私もそうでありたいなと。

明日から始まるフイギュアの中国杯、
去年、グランプリファイナル、オリンピック、世界選手権と
三大会とも金メダルという偉業を成し遂げた羽生くんの今シーズンが始まるわけだけど、
常に進化しつづけたい、同じ場所にとどまりたくないという話を
シーズン前のインタビューでしていたのを読みました。
あんなに高みまで上り詰めた彼でさえ、変化を恐れず新しいことへ挑戦し続ける、
素敵だなーと思います。

進歩したい、いい方向に変化したい、
自分を少しでも磨きたいという思いには、
初心者であっても、上級者であっても、プロであってもアマであっても、
かわりないんじゃないかなと思います。
おそらく・・・いえるのは、上級者になればなるほど、
磨くことに時間とエネルギーをかけて、小さな変化にも気が付きやすくなる、
よりよくなるための情熱やアイデアがより豊富になってくる、
これが違いなのかもしれないなーと、ぼんやりとは思うけど。

あまり高望みしない、とか、この程度とわきまえる、とか
考えすぎないで、
どこまでもいける、何にでもなれる、と、
とどまらない、あきらめない自分でいたいし、
そんな思いで、生徒さんの指導も続けていけたらなーと思います。

さっ、午後からももう一人ピアノの生徒さんだっ。
がんばろっ!


冷え込んできましたね、みなさん風邪ひかないようにお元気で(*^oo^*)

夫婦して風邪気味のぶたこぶ家からでしたー(●^oo^●)

[PR]
by butakotanaka | 2014-11-06 13:48 | 音楽・趣味 | Trackback | Comments(0)

大橋利一さんの個展に行きました(*^oo^*)

この前の日曜、ぶたこ母とランチデートしまして、その時に、母が知り合いの個展があるから行かないかと誘ってくれたので、ランチの後、戎橋の画廊でやっていた、大橋利一さんの個展に伺いました。
大橋さんは、昔、うちの実家のすぐ近所で仕事をしておられて、その会社の社長の息子さんが私の同級生だったという、なんかほんとに昔むかしのつながりです。私自身はほとんどお会いした記憶がないので、初対面という感じでした。

個展の案内ハガキに載っているだけでは、素材感は十分に伝わらないものだということを今回ほど強く感じたことはありません。個展で拝見した作品の中でも、鉄の扉が一面に描かれた作品に強く心をひかれました。

ただ、目の前に鉄の扉がどーんとあるだけ。なのに、ずーーっと見ていたくなるし、いつまでそこにいても退屈しない気がするし、力をもらう気がしたし、逆にすごく落ち着くような気持ちにもなりました。不思議な感覚でした。

とにかく、奥行きがあるのです。
その扉がどのぐらい長い間そこにいたのか、どんな景色を眺めてきたのか、どんな時間を過ごしてきたのか、そんなことまで見えているような作品でした。

先日講演会で話を聞いた、作家の西加奈子さんもそうだけど、
一つのものを見つめるということは、すごく個人差があって、同じものを見ても、その奥の奥のそのまた奥まで見えて、理解して、感じて、まずはそこだけでも素晴らしくて、文学も含めて心に届く芸術のすごいところは、その作者が理解したその「もの」を、どうすれば伝えられるのか、そこからが大変な仕事なのかなということ。どんな言葉を使うのか、どんな素材を使うのか、どんな順序で使うのか、どのぐらい間を空けるのか、試行錯誤の繰り返し、延々と、何年も何年もその繰り返しがその作者を磨き育てて、永年の経験の間に、さらにすばらしい芸術家になられるんだなーと思いました。

同じことをずっと続けてるだけなんです・・・・と謙遜しておっしゃった大橋さんの表情の、でもどこかに、素敵なプライドというか、できるだけのことをした後のすがすがしさのようなものも感じました。

いろんなところで個展を開催されているようです。
もし機会があったら、ぜひ彼の作品にふれてみてください(=^oo^=)

大橋さんのウェブサイトにもいくつかの作品が掲載されています。本物の迫力には負けますが・・・でも、テイストは感じるかも。
「洋画家 大橋利一」 までどうぞ(*^oo^*)

[PR]
by butakotanaka | 2014-11-05 12:11 | 日常生活 | Trackback | Comments(0)


ぶたこな日々(^oo^)にようこそ。音楽で言葉で心で、今年もいろんな人と対話したいなぁ。


by butako

プロフィールを見る
画像一覧

最新のコメント

Yuko H. さま(^..
by butakotanaka at 22:17
演奏会で指揮をされたりピ..
by Yuko H. at 16:18
ゆうこさま(^oo^) ..
by butakotanaka at 21:57
お帰りなさい。素晴らしい..
by Yuko H. at 15:09
ゆうこ様(^oo^)コメ..
by butakotanaka at 21:32
久々にブログを開いてみた..
by Yuko H. at 08:43
伸浩さま(*^oo^*)..
by butakotanaka at 08:29
 突然ですが、コメントを..
by 萩原伸浩 at 23:00
Yukoさま(^oo^)..
by butakotanaka at 00:07
久しぶりにブログにお邪魔..
by Yuko H. at 18:25

最新の記事

自分の状態が反映されるということ
at 2017-08-14 09:53
懐かしい再会と新しい素敵な出会い
at 2017-08-12 12:45
生徒さんのおさらい会とピアノ..
at 2017-06-26 13:21
四月ですねー
at 2017-04-12 08:51
練習日記的に。。。。
at 2017-02-16 00:22

記事ランキング

カテゴリ

全体
日常生活
ぶたこぶのコレ書いて
英語・学校
音楽・趣味
メディア・ラジオ
NY・留学
Watch&Say
MONO
ぶたこの自己紹介

スポーツ
読書
未分類

リンク

フォロー中のブログ

multicultura...
宝やの宝物。
ミンサイ・ドラゴマン

ブログジャンル

音楽
語学

以前の記事

2017年 08月
2017年 06月
2017年 04月
2017年 02月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 01月
2015年 10月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 03月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月

検索

ファン

画像一覧