火曜から土曜までの5日間コースは週末コースを拡大したような感じ。

少しゆったりしているので、もっとたくさんの曲ができるし、課外活動も入ってきます。
進捗状況を発表しあって、指導メンバーたちからアドバイスをもらうセミナーは水曜、木曜、金曜の夜にあります。火曜の夜はセミナーはなく、古楽系のゲスト教員で会場のスミス大学の教授でもあるボブのレクチャーです。ルネサンス期の音楽について毎回テーマをもうけて、たくさんの楽譜を用意してくれて、レクチャーを聞き、写真や資料を見せてもらったりしながら、その作曲家の曲を全員でどんどん歌っていくという形式。大好きな時間です。

課外活動というかオプションとして参加できるのが、古楽コンサートとジャズコンサート。メインの小グループのアンサンブル活動だけで精一杯という人は、この2つのコンサートは聴くだけというのでもOKです。でも、この2つのコンサート、参加すると必ず学ぶもの、得るものがある素晴らしい機会です。

古楽コンサートは、古楽器、弦楽器やチェンバロ、オルガンなどの楽器との共演で、ソロと楽器もあり、歌同士のデュエットやトリオなどもあり。自分でパートナーを決めてのぞむこともできるし、事前に曲を用意して練習してからのぞむ人もいます。私は今回、小グループの中の人ではなく別のグループから声が合いそうな人にお願いしてパーセルの曲をデュエット。これに参加することになると、パートナーと合わせの練習を休憩時間などの合間に持つ必要があって、そのうえで、古楽器の先生たちから数回にわたって指導も受けられます。素晴らしい機会だけど、その分また時間もとられることに。もちろん疲労も増します(^oo^;)エネルギー配分のバランスが難しい。

ジャズコンサートは、バークリー音楽院の教授でもあるゆみこさんのコーチが受けられます。私は今回、日本人であるというメリットを生かして、日本の「小さい秋見つけた」という曲をゆみこさんがアレンジしたものを歌わせてもらいました。カルテットでしたが、他の3人は、日本語が少しだけできる、カナぐらいならなんとか読めるという人たち。漢字になるとそれでもみんな難しくて、面白かったのは、普段のアンサンブルの練習だとアルファベット言語がほとんどだから、いつも余裕がないのは私。でも、このときの練習ばかりは、一番上のグループの人たちばかりでテクニックのレベルはばりばりのはずなのに、歌詞がかなや漢字で書いてあるということで、それにローマ字で読み仮名?をふっているということもあって、みんな歌っている間、楽譜にかじりつきなのですー。要するに余裕がない。私が歌ってる間、何度もアイコンタクトをとろうとしても、誰も見てくれないという怪奇現象が起きました(^oo^;)
私のいつもの苦労がわかったかーーーっ!という面白い体験でした。メンバーの一人からは、「ナオコ、これはすごく面白い体験だったよ。君の苦労がわかったよ。ワークショップで一度はみんな日本語の曲をやってみるべきだと思うなー」と言ってもらえました。イタリア語やフランス語など難しい言語はたくさんあるけど、アルファベットで書いてあるというだけで、英語を話す人たちにとってハードルはぐんと下がるんでしょうね。私にとって、だいぶ勉強してきているとはいえ、まだまだアルファベットで書かれた言語は、読み、理解するのに時間がかかるということ、それは彼らにとっての日本語も同じことなんだとわかった貴重な時間でした。


通常の小グループのアンサンブルのプログラムに対応するだけでも、できない曲を自主練したりとかして大変なのに、今回の私の場合は、古楽コンサートにも出たからその相手との自主練や指導を受ける時間、ジャズの仲間との自主練の時間調整や指導を受ける時間、そして、そのまた合間を縫って少しでも個人的にやっている詩人の恋のピアノ伴奏の練習と、ほんまに、時間の使い方に苦労する1週間でした。

週末、金曜の午後に古楽コンサートとジャズコンサートがあり、その夜に最後のセミナーがあり、土曜の午後にファイナルコンサートがあって、ワークショップが終了です。○毎日午前と午後に合わせて5時間近くは小グループでのアンサンブルの時間があり、いつも全員で練習するのでなく、いくつものトリオやカルテットやゼクステットなどのグループ分けがあったので、時間の割り振りもとても複雑でした。うまくできないグループの曲は、これまた休憩時間に集まって余分に練習したり。とにかく正規のプログラム以外に余分に集まって練習するというのがいくつもあって、自分の予定がどんどん詰まっていって、食事をとる時間を確保するのがやっと、という状態にだんだんなっていきます。

3年前に参加したとき、私は最終日になって体調を崩してしまいました。
脱水症状でおう吐などで出て、けいれんし、意識もうすくなってしまい、コンサートの客席に居合わせたドクターに診ていただいて、なんとか回復したけど、最後のコンサートには出られなくて、みんなに迷惑をかけたし、自分にとっても心残りだったという経験があります。そのことがあったから、今回は、とにかく最後まで体調を保つこと、これが一番の課題でした。そして、なんとか感情的にも肉体的にも、自分をコントロールできて、最後のコンサートに出演できたことは、大きな達成感になりました。

もちろんできなかったことや、途中で混乱したこともたくさんあるけど、終わってみれば、その混乱や落ち込んだこと、すべてが学ぶために必要だったのかもしれないとも思えました。この混乱は、私の中だけで起きたことではなく、グループの中にもさまざまな心の動き、難しかったことがありました。

そんな難しかったことについて、次に思い出しながら書いてみたいと思います。
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# by butakotanaka | 2016-07-17 11:18 | 日常生活 | Comments(0)

3日目・日曜日(*^oo^*)

この3日目は週末コースの最終日でもあります。
仕事が忙しかったり、予算が少なかったりする人たち、あるいはこの緊張状態で長期間はしんどいなと思う人たちは、この3日間の週末コースをとることが多くて、今回のワークショップも名簿で数えてみると、週末コースのみの参加者が10名、火曜から土曜の5日間コースが20名、で、その全てつまり8日間コースが15名です。週末は合計25名が4つのグループに分かれていたと思います。平日の方は人数も増えて5つのグループ分けでした。

日曜は、朝のウォームアップ、全員合唱の後、週末コースの人向けにチェックアウトの説明、そのあと2時間の小グループ練習、ランチ、そして午後から1時間半のグループ練習で、そのあとは週末コースのファイナルコンサートが早くもあって、それで一つの区切りを迎えます。これだけの期間で、ある程度の仕上げまで持ってくるわけだから、ほんまに忙しいというか、根性いりますー。

この後、週末の人たちが帰って行って、残った人たちは夕食の後、しばしゆるんだ空気が流れます。いったんグループも解散して、次は5日間コースの人たちが翌日の月曜夕方にきて、その顔ぶれによってまたグループ分けが違ってくるからです。今回はそうならなかったけど、時々、週末では一番上のグループにいた人が、週明けになって、レベルの高い人たちがたくさん来て、2番目のグループに分けられる、そんなこともあります。そういうのって、プライドが傷ついたりもするし、微妙ですよね。心理的に。そういうのでなくても、人間って、特に声という体の一部が楽器である歌というのは、レベル分けなんてされてしまうと、自分の人格が傷つけられたみたいに受け止めてしまう人だっていると思います。その気持ちもわかります。自分の実力はこれぐらいあるはずと自分で思う評価と、外から受ける評価が違っている場合もあります。音楽をよく知り、経験も長くても、このワークショップの場合は、あくまでも譜読みの実力だったり、そのほか、歌声のバランスだったりもするのかなー、とにかく指導メンバーの人たちがグループ分けを決めるので、それに納得がいかなくて、もういたくない、帰るぞっなんてことも、時々はあるのかもしれないです。お金を払って参加している参加者たちは、主催グループにとってお客様でもあるんだけど、かといって、甘く甘く扱っているだけでは学びにならないし、そのあたりのバランスは難しいんだと思います。

今回、日曜の夕方は、何人かの人たちと映画を見に行きました。
ファインディグ・ニモの続編、ファインディング・ドリーという映画です。

この週末コースで、私はさまざまな落ち込みがありました。
声量が足りないといわれること、ピッチが下がるといわれること、歌ってる間はいいんだけど、歌についてみんながこんな風に歌おう、ここはどんな風にしようとディスカッションするとき、あまりにも話が早くて、全然ついていけないこと、ファシリテーターと呼ばれるリード役の先生(あくまでも指揮者ではなくリードしてくれるという立場)の無茶ぶりというか、それについていけなかったこと。。。。
3年前よりは英語についても音楽についても、少しは進歩しているはず、だから今回はなんとかみんなに食らいついてがんばるって、そう誓って参加したものの、この3日間、やっぱりあかんのかな、ついていけないのかなって、何度も涙が。。。。
泣かない!というのも自分の誓いの一つだったのに、あっさりそれが破られて、もうオトナのはずの自分が子供みたいで情けなくて、そんな気分でした。

でも、この映画を見たことで少しだけ気持ちが上がったのです。なぜかというと、もちろん日本語字幕なんてないわけだけど、映画の中のセリフが全部理解できたんですー!もちろん子供向けのアニメだから、ものすごーくはっきりと発音されているんですよね。わかってます。それでも!言葉が聞こえてきて、その意味も分かって、ストーリーが追いかけられる、これは大きな大きな進歩です。数年前にここで映画を見たときはそこまでは理解できなかったから。

で、思いました。なんやっ、私の英語、少しは進歩してるんや、やっぱり。
そうや、グループ練習のときみんなの話についていけなかったのは、若い人たちの英語が早かったり、もごもごしていたり、特別な言い回しとか、省略語があったり、そんなんがわからんかっただけなんかも。外国人がおるねんから、もうちょっと気を使って話してくれてもええやんかーっ!と逆に思えてきたりしました。

この3日間の間に、2回か3回は、「もうちょっとゆっくり話してもらえませんかー?」と思い切って頼んでみたり、「今の話、結論はいったいどうなったん?」と聞いてみたりはしたんだけど、そのたびに、すまんすまん、こういう話やねんって誰かが教えてくれるねんけど、それで一瞬後には、みんなまたモゴモゴ、スピードぉぉぉぉって話っぷりに戻るわけです。だんだん「ゆっくりお願い」って頼むのが面倒になってくるし、みんなの会話を止めてるのが自分だけって気がして、後ろめたい気持ちにもなって、情けなくなって、黙ってしまいます。黙っているとそのうち涙がじわーっ。そんな感じです。

この落ち込み、実は進歩とも関係してるのかなと思いました。
なぜかというと、少しずつわかるようになってきている、だからこそもっと深くわかりたいと落ち込むのです。もっとわからなかった頃は、歌のときだけ歌えてたらまーええわ、とも思ってたような気がします。ディスカッションのときは理解するのを放棄して、後でまとめて聞いたらええか、とも。でも今は、少しわかってきたから、だからこそその過程を知りたい、分かりたいという欲が出てきて、それでわからないから悲しい、となっているのかも。そんな気もしています。進歩のしるしなのかな。

今でも覚えているけど、初めて参加した8年前は、英語は少しは話せたものの、音楽用語を英語で、というのは全然知らなくて、ほんまに唖然としたんやったなー。4分音符とか、小節とか、何調とか、音程が何度とか、拍とか拍子とか、作曲家の名前とか、アッチェレランドがアクセルだったりとか、ほんま何を言うてるのか、よく知ってる音楽の話のはずなのに、まったく音からは理解できなくて、くやしくてくやしくて、ワークショップが終わってNYに戻ったとき、すぐに市立図書館で音楽辞典という英語で書かれた本を借りて、次に参加した1か月後までに一冊を読み切ったんやったなー。そのおかげで2回目は、音楽用語が少しは聞こえてきたんやった。それでも今に比べたらもっともっとわからんかったはず。うん、そのときのことを思い出したら、だいぶ進歩してるはず、こうやって冷静に振り返ったら、そう思えます。

週末コースが終わり、月曜は夜のコンサートから5日間コースが始まるまではフリータイムです。

でも、今回の私にとって、このフリータイムは、落ち着いてピアノの練習ができる唯一のまとまった時間。ワークショップが終わった後、マンハッタンで小さなコンサートを開くことも決まっていたから、それまでになんとか聞いてもらえるぐらいにはなりたい、と必死の気持ちもありました。エリオットが歌いたいテンポにまだまだついていけない曲もたくさんあったし。

月曜は昼近くに一時間エリオットと詩人の恋の合わせをした以外、とにかく、音楽棟のピアノルームにこもって練習していました。食事以外はずーっと。
気が付いてみたら、なんと8時間もピアノの部屋にいたことになります。自分でもようそんなにおったな。。。。と感心したぐらい(^oo^;)よほど必死やったんでしょね。
音楽棟のピアノ練習室は、さすが歴史の古いスミス大学だけあって、すべての部屋(30ぐらいあるかな)のピアノがグランドで、しかもスタインウェイ!しかし、名器スタインウェイといっても、教室とかで使ってた楽器のお古みたいで、でこぼこのがほとんど。うまく音がならない楽器も多くて、これがええ修行になります。そういう弾きにくい楽器でいかにちょっとでもまともな音が出るか、毎日違う部屋で弾きながら、探っていく作業は、すごくいいトレーニングになりました。

他のみんなは、町に買い物やお散歩にいったり、池で泳いだり、部屋でゆっくり読書したりと、いろんな過ごし方をしたようです。私にとっては、まとまってピアノを弾きたいと思い続けていたから、心ゆくまで練習できたこの日は、自分にとって瞑想みたいなものというか、いい過ごし方だったんだろうと思います。英語をはなし続ける環境の中で、自分がゆっくりしか話せなかったり、相手がいうことをうまく理解できなくて、何度も聞き直したり、相手が私のいうことがわからなくて、何度も聞き返してきて何度も言い直して。。。。こんな作業を続けているとストレスがたまります。ピアノを弾いているときの自分は、嫌悪感を感じなくて済むし、自分でいられる、自分を取り戻せる、そんな時間だったような気がします。

お休みの1日もあっという間に過ぎて、月曜の夜はまた5日間コースのオープニングとしてのコンサート。そのあとオリエンテーション。そして全員合唱の練習です。5日間コースの曲はラインベルガーの曲でした。5日間の人たちを迎えてのそのあとはレセプション。

火曜からのことはまた次回に(*^oo^*)
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# by butakotanaka | 2016-07-17 00:41 | 日常生活 | Comments(0)

月曜に帰国して、あっという間に週末の土曜になっておりまするー。
今日は午後から歌の先生の門下生によるコンサートのお手伝いです。
長く続けてこられたこのコンサートシリーズが今回で一応の最終回を迎えるということで、お手伝いをする私たちも、感慨深いものがあります。気合いを入れてのぞまなければ。

来週末には、ご近所にある司馬遼太郎記念館というところで、唱歌をうたう集いのお手伝いをすることになっていて、帰国後のその準備にも追われています。初めての試み、初めてご一緒する版画家の先生、楽しい集いになるように少しでもお役に立てるといいなと思っています。

てなわけで、全然くわしく書けていなったワークショップのこと、少しずつ書いていこうと思います。私が参加したこのワークショップは、コーラスアンサンブルのワークショップと銘打たれているのですが、コーラスといっても、大人数でやるのではなく、少人数のアンサンブル、指揮者がいない自分たちで作り上げていくアンサンブルを学ぶというものです。

週末の金曜夕方からプログラムが始まり、内容的には、二つの部分に分かれています。金曜から日曜までの3日間の週末コース、週明けの月曜は基本的に昼間はお休み。そして、月曜夕方から次の土曜までの5日間コースとなります。このどちらかに参加する人と、両方に参加する8日間コースの人、全部で3種類の参加形態があるということになります。

会場は、マサチューセッツ州のスミス大学という歴史ある素敵なキャンパスです。夏休みで学生さんが使っていない寮をお借りして宿泊し、食事も三食、キャンパスにあるダイナーでいただきます。練習や発表もキャンパス内の音楽科の建物で。とにかく、とても広くて美しいキャンパス、歩いて一周するとたぶん一時間ぐらいはかかるんじゃないのってぐらいです。中に湖や林や植物園なんかもあって、一つの小さな町という感じです。

寝食をともにして、一番長い場合8日間をともにするわけで、2時間だけ、1日だけとかの短期の関わりでは生まれない、いろんなことが起きます。他の人との間に感情の衝突も起きるし、自分に対する落ち込み、葛藤も生まれます。誰がリーダーというわけではないという民主主義というか、そういう理想はあっても、そこに至るまでに、どの程度自分を主張するのか、どの程度相手を認められるのか、合唱団などのようにはっきり指揮者という意思決定者がいる場合とは違う、難しさもあります。

今回、私がこのワークショップ、いや今回で5回目になるこれまでの参加経験とも合わせて感じたことを正直に書くためにも、誰々がという個人の名前を出さずに、書いていこうかなと、今のところ思っています。まだ自分でどんな風に書き進められるのか、あまり確信はないんだけど。

このワークショップを主催しているのは、6人のメンバーからなるアカペラアンサンブルです。このグループは、もう長い長い間このワークショップを主催しています。私もそんなにたくさんのワークショップに出たわけではないけど、他に多い、全員で合唱しながらレクチャーを受けるような形態と違って、初見視唱の能力にしたがってレベル分けされ、その小グループでアンサンブルを組んでいく、というのは、ユニークだなと思います。

ここまでですでにだいぶ長くなってるけど(^oo^;)、ちょっと簡単に(になるかどうかわからんけど)8日間のプログラムの流れを日程表を見ながら振り返ってみようっと。


1日目・金曜日(*^oo^*)
アメリカ中のさまざまなところから、また私のように日本から(今回は私だけ)や時々はオーストラリアなんかからも参加者が集まってきます。
夕方4時前後から受付が始まり、到着次第、講習料金を支払って、名札や資料をもらって、この日の夕食はついていないので、外食に出かける人が多いです。私も4-5人の方々に誘われて、近所の日本料理店!に行きました。

この時間に、今回初めて参加する人たちは、オーディションというかレベル分けテストを受けます。これは、主催グループ6人とともに、渡された楽譜をその場で読んで、一緒にアンサンブルするというものです。自分のパートを読むだけでなく、周りを聞いてハモることができているかなども審査の要素になると思います。で、少し発声したりして、高低のパート確認。この時点ではまだ何番目のグループになるかの発表はなくて、全員のテストを終えて、そのほかのメンバーも兼ねあわれて、この日の最後に主催グループメンバーと、ゲスト教員の方々が会議をしてグループ分けが行われている。。。と私は理解しています。

午後8時から、主催グループによるコンサートがあり、うわー、こんな風に歌えたらええなーとあこがれの気持ちで聞き入ります。

コンサートが終わったら、グループの人たちがそのまま舞台の前に進み出てきて、客席で聴いていた参加者たちも前の方の席に移動して、オリエンテーションが始まります。これから先の、この日の場合は週末コース日曜午後のコンサートまでのスケジュールの説明、施設利用の注意事項などが行われます。

そのあとは、全員合唱の練習です。
小アンサンブルのワークショップですが、毎回、一曲だけは全員で歌う曲があり、その曲だけに関しては、事前に楽譜がネットで配布されます。つまり、初見が苦手な人でも、この曲に関しては予習ができて、レベルに関係なく、みんなで声を合わせて歌う経験ができるということです。今回の週末コースの全員合唱は、エリオットの曲でした。

会場のホールから寮に戻り、レセプション。
午後8時のコンサートって遅い開始だと思うのに、この内容。このレセプションの頃には、たぶんもう10時ぐらいにはなっていたと思います。少し前だったかな。とにかく、長時間ドライブしてきたのもあり、めちゃ眠かったのを覚えています。でも、初めて会う人もいるし、主催グループのメンバーの人たちともおなじみの人たちとも、久しぶりに会えてうれしいし。。。で、少しお話ししたり、飲み物やおやつを食べたりして楽しんで、やっと自分の部屋に戻ったときは11時ぐらいにはなってたかな。明日からのハードなスケジュールに備えるためにも、おやすみなさい!


2日目・土曜日(*^oo^*)

朝食は歩いて5分ぐらいのダイナーの建物で、7時から8時半まで。
私は個人的にピアノの練習もしたいので、8時までには食事を済ませて、音楽棟へ移動し、ピアノ練習室でウォームアップ。一般のみなさんは、食事が終わったらお散歩など楽しんで、プログラムが始まるホールへ。

9時からこの日のプログラム開始。
主催グループのメンバー二人によるウォームアップです。一人目は体を起こす体操やストレッチ中心で、二人目が声を起こす発声中心かな。メンバーによってこれまでの音楽経験も違うので、一人ひとりやり方が違ってて面白いです。めちゃクラシックな人、ミュージカル寄りの人、ヨガ好きそうな人とか。

そのあと、全員合唱の練習。

そしていったん座って今日のオリエンテーション。
今日1日の予定を説明した後、いよいよグループ発表です。
そのグループを担当するメンバー(ファシリテーターと呼ばれます)から、自分のグループに所属する人を呼ばれます。この時点でどのグループが一番とか二番とか、そんな順番はわからないように配慮されています。どのグループが初心者でどのグループが強者ぞろいなのかは、プログラムが進んでいくにしたがって分かってきます。でもって、もう何度もここに参加している人たちにとっては、顔ぶれを見れば、ああここが一番のグループなのねって分かるようにもなってるみたいです。

私は声は全然すごくないし、根性もダメだし、英語もあまり話せないから、情けない部分が多いのだけど、譜読みが少しできるので、これまでもほとんど一番上のグループに所属してきました。今回も幸運なことに、そうなりました。これは、嬉しいようで、とても緊張するし、プレッシャーでもあります。とにかく一番上のグループは、すべてにおいてシビアでもあり、ペースがとても速いからです。毎回、そのすごさに気持ちが負けてしまって、ダメダメになることが多く、今回もやっていけるのかなーと改めて不安な気持ちが押し寄せるも、いやいや、3年ぶりの今回、前よりも成長した自分を実感するためにも、なんとしてもやり抜くのだと決意をかためました。

5分ぐらい休憩して、小グループの練習が始まります。
私たちのグループはステージを使って練習することに。私が以前参加したときは、ステージでの練習は、いつも第一グループがするのではなく、他のグループと交代していた記憶もあるのだけど、いつの頃からか第一グループがステージを使うと暗黙の了解で決められたみたいです。とても響きのいい広いホールでずっと練習できるのは、すごく特別な経験で、声だけに頼らず響きを感じることや、ハーモニーも体のすぐ近くで感じるだけでなく、ホール全体から感じ取る、そんな感覚の訓練にとてもいいと思いました。

午前中2時間ぐらいの最初の練習。
まずは自己紹介から。
このグループになると、普段所属している団で指揮者だったり、お金をもらって活動するプロの歌い手さんだったり、音楽の先生だったりという人がほとんどのように思います。改めて、今回もすごいメンバーが集まったなー、ついていけるかなーと弱気な自分が出てくるも、いや、がんばると打ち消す私(^oo^;)

まずは腕試しというか、声合わせということで、何曲か読んでいき、後半ではブレイクアウトといって、グループの中で、2人とか3人とか4人とかに分かれて、さらに小さなアンサンブルの曲をセッション。

曲は、ルネサンスものもあれば、ジャズものもあり、現代ものもあり、言語も英語の他、イタリア語、フランス語、ロシア語なんかもあります。

12時からランチ。13時半までの時間枠なんだけど、午前中やった曲でできなかったのは、午後までになんとかモノにしたい、というわけで、30分くらいは練習室にこもって自主練。

この週末コースには、ゲスト教員に通奏低音の弦楽器奏者が来ていて、その人の指導を受けたい人は、この昼休みの間に申し込めば15分程度のコーチを受けることができます。週末コースでは、その曲を発表する場はないものの、自分が勉強している古楽の曲があれば見てもらえるし、後で紹介する週明けからの5日間コースでは古楽の楽器奏者とのアンサンブルコンサートもあるので、そこでやりたい曲を見てもらうこともできます。これは希望者のみのオプション。

1時半から午後のセッション。4時まで。どんどんいろんな曲を読んでいきます。
うちのグループの場合は午前の曲とは全然違うのを新しいのを読んだ記憶があります。小グループわけも午前とは違う組み合わせで。日曜のコンサートに向けて、いけそうなのとダメそうなのと決めていかないといけないので、ファシリテーターが選んでくれた曲や、メンバーの中から作曲した曲、アレンジした曲が持ち込まれることも多く、自分に与えられたパートが音域があっていなかったり歌いにくかったりしたら、申告して別のパートや曲を探しに入ります。

4時15分からはカントリーダンス。これも希望者。
古楽器奏者の人たちなどの伴奏で、簡単なフォークダンスのようなステップを教えてもらいます。体を動かすことが少ないプログラムの中で、気分転換にとてもいいです。しんどいけど(^oo^;)

5時から少し休憩。この時間も自分ができない曲の自主練に使う人は多いです。私の場合、言葉を読むのがみんなよりとても遅いので、それを中心に。あとジャズ系の曲は自分の音だけでなく、他のパートとの和音進行がどうなっているのかわからないといけないので、しんどいーーーっと思いつつも確認。そしてピアノ伴奏も個人的には練習しなければ。。。。。

5時半から夕食。

7時からセミナー。
このセミナーというのは、各グループの発表会。
ステージに集合して、グループごとに今日練習してきた曲から発表していきます。
そうです、今日やり始めたばかりなのに、もう発表があるのですー。コンサートではなく、練習の途中だけどここまでできましたの経過報告みたいな感じかな。譜読みが遅いグループは、たぶん少ない曲を1日の間に何度も何度も繰り返して練習するのだと思います。シンプルな曲を何度も歌った成果がでていて、それはそれでとても素敵なのです。

私が所属するグループの人たちはなにせすごいので、ほとんど練習時間がなかったのにも関わらず、もうある程度和声も整っているし、曲想な感情などもしっかり入っていて、パフォーマンスになっている人たちがほとんどです。すごいなー。私も女声3部のトリオでソプラノパートを歌いました。私のパートをアルトだと思っていた人たちが多くて、一緒に歌ったあとの二人が普段ソプラノを歌っている人たちなので、そのパート分けがまずサプライズだったみたいで、受けがよかったです(^oo^;)
私以外のお二人はとても声量があるので、その点でもバランスがよかったのかも。

セミナーでは曲ごとに、主催メンバーやゲスト教員から、アドバイスを受けます。並び方を変えてみたらどうかとか、こんな風に歌ってみたらどうかとか、発声面や演奏効果の面でのアドバイスがあり、その部分だけをもう一度歌ってみたりしながら進めていきます。これで一気に進歩をとげるグループもいて、コツってあるんやなーと、他のグループを見ているだけでも勉強になります。

2時間のセミナーが終わり、9時過ぎからはインフォーマル・リーディング・セッションというもので、エリオットが主導して、希望者だけの参加だけど、初見で何曲か歌っていく集まりです。これは全体の中の希望者なので、レベルが違う人たちが声を合わせて助け合って一緒に歌うので、私は大好きな時間です。すごい人たちの中で歌うのも勉強になるけど、時々緊張しすぎてしんどくなるので(^oo^;)、少しゆるめのムードの中で、失敗したりうまくいかなかったりする中で、その雰囲気を笑いあいながら楽しく進めていく、うまいってだけが音楽の楽しみじゃなくて、うまくいかないことも含めて楽しいんだよねって、思い出させてくれる大切な時間です。そして、技術が高くなくても、とても魅力的な声の人がいたり、心を込めて歌う人がいたりして、そういうのは譜読みのレベルの高さや音楽教育のレベルの高さとかとは違う魅力で、いい音楽というのは、さまざまな要素からできているんだなーと実感する時間でもあります。

寮に戻って、まだ楽しみ足りない人たちは、リビングで飲み物やおつまみで交流を楽しみ、疲れたからもう寝るよーって人たちは部屋に戻っておやすみなさい!


というわけで、今日はここまで。そろそろ出かける時間だ。
続きはまた今度(^oo^)/~~~
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# by butakotanaka | 2016-07-16 10:42 | 日常生活 | Comments(0)

金曜の朝になっています。
たこぶくんがこちらに来て以来、時差ボケがなかなか抜けないのか、日本にいるときから酷暑で体が弱っていたのか、もう一つテンションがあがらず、わりとゆったり過ごしている日々です。

水曜のコンサートは、15人ほどの大切な友人たちに囲まれて、温かい雰囲気の中で演奏すことができました。1時間前にエリオットと会場であるキャロリーのアパートに集合。テンポを変えたい曲、つながり具合を変更したい曲、確認したい曲、難しくて心配な曲などを飛び飛びで確認。いつもそうした後、ひととおり通すので、そうするのかなと思っていたら、それでリハが終わりでした。この日はピアノの練習がこの場所であまりできていなかったので、全部の曲をさわれなかったのは、個人的な大変不安(^oo^;)その後10分ほど一人で弾く時間がありましたが、お客様が早めに到着されたりして、中断。そのままの本番となりました。

金曜コーラスからは、リタ、マージ、ブルース、ドリー、そしてシンが来てくれて、
ブルックリンの教会からは、ジャッキー、リサ、ナンシー、ジョナサンが、
老人ホームでイェバの後に牧師になったユージニアも来てくれました。
マージはチェコ出身のモニカという友達を連れてきてくれました。
それに加えて旦那様のたこぶ(^◎^)と。この日の会場を貸してくださったキャロリーとフランクのご夫妻です。

ケイラは来られないけどメールをくれたし、教会のシェリルもメールで応援、そして老人ホームのお母さんダイナはぎりぎりまで可能性を探ってくれたけど、体調がよくなくて、来られませんでした。

本番が始まってしまうと、本当に夢の時間はあっという間で、ひぇーーーという間違いもあったけど、それも含めて今の自分の実力なのだと思います。
間違ったとかそんなことよりは、ここに来てからの1か月を思うと、来る前の状態よりもずっとずっと表現の幅が広がっているし、シンのアパートでも、ケイラのピアノでも、ワークショップの間に練習室にこもってでも、とにかくあきらめずに練習をコツコツ続けたのが、しっかり現れていると実感しました。いろんな人からのアドバイスは、ほとんど同じで、ピアノだけのパートになったときはもっと思い切って表現していい、歌が入ったときの特に和音の連弾などでは抑えるということ。練習を続けていると私にとって、この両方が同じことにつながりました。ちゃんとタッチがはまって、体の使い方のフォーカスが正しい方向に働いているかということに尽きるなと。深く表現しようとしても、タッチがはまっていないと、奥まで届かないというか、音楽の流れと指それぞれの柔軟さと体全体との組み合わせというか、それがすべてうまくいって、初めて心に思う音楽が表に現れるのかなと思いました。それがこの1か月少しずつ少しずつ積み上げられた気がしています。それまでの3年間の学びがあってこそだけど、ここにきてからある程度途切れずに練習が続けられたこと、それを実現させてくれた友人たちに心から感謝です。

演奏の後、ここに至るまでのエピソードをきかれ、その話を披露して、そのあとは、スナックと飲み物を囲み、それぞれが交流しました。離れたところでできたそれぞれの友人たちが、交わっているのを見るのはとても嬉しいものでした。たこぶも「いやー全部の人を知ってる自分になんか驚いたわー(^◎^)」といってくれ、私の友人関係を彼も自分の友人関係として受け止めて楽しんでくれているのが嬉しかったです。

エリオットはこの夏に西海岸にお引越しして、グループを離れてしまうので、お別れと感謝の気持ちで。。。。とこのプロジェクトをがんばったわけですが、なんと次の課題が決まってしまいましたー(^oo^;)シューマンから離れて、「シュー」つながりで、シューベルトの冬の旅です。もちろん有名な曲なので聴いたことはありますが、やったことはありません。どんな感じなのかわかりません(^oo^;)しかし、やると決めたからには、やるしかないのだー。いつ、どこで、どんな形でやるのか、何も決まってません。3年前のリーダークライスのときも、今回の詩人の恋のときも、同じでした。でもやると決めて互いに取り組んで、この2回のプロジェクトがあったわけだから、次も実現すると信じています。日本でリサイタルなんてどうよ、なんて話も冗談まじりに出ていますが、実現は難しいかと(^oo^;)

こうやって次々と課題を与えてもらって、学びの機会を得られるのは、本当にありがたいことです。

今回の滞在のこと、帰ってから、改めて振り返ってみたいし、詳しく書けていなかったワークショップのことも、少しずつ振り返っていきたいです。

そして、今回の旅の中で、いろんな方面の人たちから言われたこと、
「なおこは、プロフェッショナルなんだから、しっかり自覚をもって、もっと自信をもっていいのよ」という言葉。自分ではとてもそうは思えないけど、そう言っていただけるぐらいがんばったということなのかなと思うし、がんばり続けるだけの時間を与えてくれた旦那様や周りの人たちに心から感謝です。これからの人生に何が起こるかわからないけど、これからも不器用だし、のろまだけど、時間をかけて少しずつ作品の理解を進める自分であり続けたいなと思います。

さて、休憩していたたこぶくんも起きてきました。金曜の今日は、マンハッタンをお散歩して、夜は最後の金曜コーラス。明日土曜はブルックリンのリサと過ごします。あと2日。楽しく元気で過ごせますように!
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# by butakotanaka | 2016-07-08 23:50 | 日常生活 | Comments(0)

あーなんかやっぱりワークショップから後は、時間と気力がなくて、更新がすっかり滞っています。何も書くことがないのではなく、逆に色々ありすぎて、まとまらないまま、書けないまま時が過ぎていくというもったいない状態。帰国してからになるかもしれないけど、このワークショップで流したたくさんの涙と汗の分だけ考えたこと、感じたことをきっと書きたいと思っています。

ええ音楽って何なのか、ええ音楽家って何なのか、アンサンブルって何なのか、指導すること、また指導者がはっきりいない状態で互いの関係の中でいい音楽を作り上げることの難しさ、たくさんのことを学びました。
新しい出会いもたくさんありました。

月曜には、たこぶが無事こちらに到着。夜遅かったので、夕食だけが月曜日。
昨日火曜は、充実しまくり。朝はキャロリの家でピアノの練習させてもらい、ランチはケイラのところで。これまた深い深い話に。広島のこと、戦争のこと、ユダヤ人とは?とか様々なこれまでしてこなかったようなところまで入り込みました。NYと縁ができて、長い滞在を含めて何度か渡米してきている私と、こちらにいるそれぞれ違う方面との友人たちの間で、毎回友情が深まっているのを感じていて、ケイラも同じように思ってくれているみたいです。毎回スタートから始まるのではなく、前回深まったところから、さらに深まっていく、そして私の英語力もほんの少しずつ進歩していることで、それがまた深まる関係に助力しているとも思えます。この経験がなかったら、日本だけで生きていた人生だったら、私は違った人になっていたと思います。二つの国、二つの文化を知ることで、自分の人生のバランスが確実に変わったなと、ケイラと昨日話していて強く感じました。

ランチの後はジモティのケイラにセントラルパークを案内してもらい二時間のお散歩。

そしてメッツスタジアムに野球を見に行きました。相手チームがマーリンズだったので、イチローが出てくるのを期待したのだけど、そのチャンスはなし。残念!でも、ホットドックやハンバーガーをほおばり、大声出して観戦して、楽しかったです。

夜中になってやっと帰宅。

そして、今日水曜は、いよいよエリオットとのミニコンサートの本番です。
コンサートといっても、親しい友人たち15人も集まるかというくらいのものですが、エリオットへのこれまでの感謝の気持ちもこめてがんばる!

昨日が丸一日充実しまくりで少し疲れているので(^oo^;)、今日は本番もあるし、滞在しているシンのアパート近くのインウッド周辺を楽しむ1日にすることにしました。公園をお散歩したり、お店を見て回ったりして、夕方少し練習してから夜の本番に向かいます。

どうかベストが尽くせますように!
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# by butakotanaka | 2016-07-06 21:00 | 日常生活 | Comments(0)