音楽と英語

今回のアメリカでの滞在は、英語と音楽の学びが行く前の大きな目的であり、終わってみれば収穫でもあった。
友人たちとの再会を楽しみつつ、公園や街を歩くのを楽しみつつも、何かにつけて発音を訂正されたり、「なんて?」と聞き返されたりするたびに、あー私の発音よくないのね、と落ち込むこと多々。特にワシントンのワークショップでは、オペラで話しかけるようなソロがあったので、何人かの講師に、特訓を受けて、まだまだ自分の英語の発音はクリアじゃないんだなーと思い知った。で、本番が終わったあと、何人もの方から、だんだんよくなってたよーとか、キミが自分で思うほどキミの英語は悪くないよ、とか、微妙なコメントをもらったり(^oo^;)

39歳で一念発起して、英語の勉強をマヂメにやりだして、もう12年近くになるのかー。
歌をやっている私にとって最初の頃から、発音、音に対する興味がとても深かった。初級の頃、カナダやNZで英語学校に通ったけど、他のクラスメートは文法や語彙精を出す中、私は発音が気になるーと、意味を知っている簡単な言葉でも、いちいち辞書をひいて(電子辞書が出たての時期でした)、発音記号だけを確かめてみたり。チューターといって個人レッスンを先生にお願いして、詩を朗読するから、発音の間違いを正してほしいと、そんなことをしてみたり。でも今から考えると、その頃の発音はひどかったなーと思う。先生は褒めてくれていたけど。で、今の自分の発音はどうかというと、今の自分としては、また別の段階で「ひどい」と思えてしまう(^oo^;)

要するに、音楽も発音も似ているけど、耳が育ってきて、昔は聞こえなかった違いが聞こえてきて、あーダメだーと落ち込み続けるものなのかな。耳が育ってきてレベルが高くなっているのか、というと、それはよく分からないけど、少しは成長していてほしいとは思うけど(^oo^;)、とにかく、自分に満足することなんてなくて、あーだめだーと思い続けて、きっと死ぬまでそうなんでしょうね。学べば学ぶほど、知らないことを知るという言葉がありました。本当にそのとおり。

話は飛ぶのだけど、ワシントンで一度だけ受けたチェンバロのレッスンがとても刺激的で楽しかったので、大阪でもどこか教えてくれるところはないかと、帰国してからウェブで検索してみた。そしたら、自宅から遠くない場所でチェンバロのレッスンをしてくださる先生を発見!インターネット時代ってすごいですねー。昔だったら、チェンバロなんて珍しい楽器の先生を探すのは大変だったし、初心者を教えてくれる先生もあまりいなかったと思うんだけど。

で、実は、早速体験レッスンなるものに行って来ました。先生との相性もあるし、私のような生徒を見てくださるのかという心配もあったし。

結果的に素晴らしい先生で、頻繁にみていただくのは、経済的にも難しいかもしれないけど、しばらくは一ヶ月一度ぐらいの頻度で通わせていただこうということになりました。

この先生は、チェンバロ指導というだけでなく、いろんな指導ができる方で、身体の使い方にとても詳しかったり、なんと語学の発音も指導してくださるそうなのです。いきなりあせって全部は無理だと思うし、まだまだ基本からだと思うけど、自分が12年かけて自分で気づいてきた発音のこと、歌の先生も発音に詳しい方だからその指導も受けてきたけど、違う先生からのアプローチで指導していただくと、きっとまた新しい発見がたくさんあるに違いない。チェンバロという楽器のことを知り、数字付き低音のことも学んで、発音のこと、身体の使い方、多くの知らないことが目の前にいっきに広がって、なんというか、また赤ちゃんに戻ったような気持です。

先生が早速、数字付き低音のテキストや、発音に関する本を紹介してくださいました。

発音に関する本は
「脱・日本語なまり」 (神山孝夫)
というもので、大阪大学の講義で使われたものを本にしたらしいですが、この先生、すごいです。元々は英語の専門ではなく印欧言語という分野の専門の方らしいのですが、多くの学生にわかりやすく講義するために、まずは日本語の音声学的特徴、その後に英語の音声学的特徴、そしてその他の言語の特徴。。という構成になっています。図書館にあったので、まずは読み始めてみようと、今、英語の項目の真ん中あたりまで来ています。自分の日本語訛りから来る発音の弱点をたくさん発見しました。そもそも日本語の中でもうまく発音できていない子音がいくつかあって、それがなぜなのかもわかり、アナウンスの仕事にも役立ちそう。これから自分の発音にも、生徒さんの指導にも、生半可な知識しかなかった日本語と英語の音声のこと、たくさん学ぶことがありそうです。これは永久保存版だなということで、購入予定ー!ええ本です。ほんまに。紹介してくださった先生に感謝。出会いにも感謝。

新しいことを始めるのは勇気がいるけど、欲張りすぎてもいけないけど、迷ったときには始める、そういう気持も大切なのかなと。だんだん年を重ねてきてそんな風に思うようになりました。若い頃は、なんかしんどくて、面倒で、新しいことを始めるのをとまどってた感があるけど、人生の先の方が短いと思えるようになってきて、あせりじゃないけど、時間は限られているのだなと、ここ数年そんな風にシフトしてきた気がします。

あせらない、落ち着いて、でも、あきらめない、前に進み続ける、このバランスは難しいですねー。
ちょっとずつ、ちょっとずつ。
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by butakotanaka | 2013-08-06 07:17 | 音楽・趣味