先生と生徒(^oo^)

さきほど、嬉しいコメントをこのブログにいただきました。
高校時代の恩師、萩原先生のご子息からのものでした。
偶然ですが、ここ数日、タイトルのことについて書こうと、頭の中で思い続けていました。

教えること、教えられること。
私は50歳を過ぎた今でも、歌やピアノや英語の勉強を続けていて、それに加えて人生の流れの中でいつのまにか自分も指導をするという経験をさせてもらっています。

このことを考え始めたのは、こないだうちからピアノのレッスンで、自分にとってとても難しい曲、ショパンのバラード一番に挑戦していて、ほぼ毎日数時間、一人でピアノに向かって、黙々と練習しているそんなとき。

この曲は、10月にある門下の発表会で弾くことになるかもなーというのもあり、気合入れて練習していたんだけど、結局先生とも話して、10月末にあるコーラスのコンサートのため、その発表会当日もコーラスの練習があり、無理をせず、今回は発表会に出るのをやめようということに。先生は、できれば弾いてほしいと言ってくださったけど、それでも無理して体調壊してもいけないし、これからもあるのだから、今回はあきらめましょうかと、二人で決めた。

でも、その後も、私は練習をさぼろうとか、ゆるめようとか、あまり思えない。

というか、そもそも、人前で演奏するのが苦手な私(^oo^;)一人で目立つというのがどうも実は苦手。なのにどうして音楽してるのかな。なのにどうして指揮してるの?どうして歌やピアノ勉強してるの?とか、色々突っ込まれるのですが、それぞれ自分の中では理由がありまして。

指揮は、自分が主役とはまったく思ってなくて、コーラスの人たちが主役。中心に立っているけど後ろを向いているし、みんなの演奏が少しでもよくなるように、みんなと一緒に演奏しているとも思ってるし、とにかく一人でやってると思わないからあまり緊張しない。

歌やピアノはどうしてなのかな。たぶん教えていることが大きい。自分を進歩させて、少しでもいい指導をしたいというのは大きい。あとは、この歳になって、どれぐらい進歩できるのかな、がんばれるのかな、自分の可能性を探ってみたいというのもあるのかな。人前で演奏するために習いに言ってるとはあまり思ってないのかもしれない。知らなかった世界がどんどん広がっていく、学ぶ事自体が楽しいというのもあるのかな。

だから、歌とかピアノとか一人で演奏するときは、とても緊張します。とても。
で、いつも思おうとしているのは、観客の皆さんは、全員友達、愛する人たち、前から知ってる人たち、ごくごく親しい人たち。みんな自分のことをわかろう、理解しよう、楽しもうとして来てくださっている。評価しようなんて、誰も思っていない。自分が下手くそでも、とにかく心を込めて聞いてもらおうと、そんな風に思い込もうとしています。

そんな私ということもあり、たぶん、本番よりも、まず1回1回のレッスンの時間が好きです。
で、なんでいつもこうやって、一人で何時間も練習するんだろう。。。とこないだ、ふと立ち止まって考えました。確かに、自分の進歩したい気持はあるし、変化を感じるのが面白いというのもあるんだけど、なんか私の心のなかに、むくむく。。。と湧き上がったのは、「先生に喜んでほしい」という気持。

そうだ、私、先生に喜んでほしいんだ、先生に幸せな気持に少しでもなってほしいんだと、これが大きなやる気のもとになってるんだ、と気がついた。

練習をして、レッスンで先生というたった一人の観客に聴いていただく。私のできなかったときから、初心者のときから、ダメだったときから、ずっと見守ってくださっている、すべてを知ってくださっている、先生という存在を、私って愛しているんだなーと、つくつく感じたのです。

だから、次に先生に会えるまでの、二週間だったり、一ヶ月だったりする時間を、日々積み重ねて、大切に、次に先生に会った時、よくがんばりましたねー、いいですねー、気持ええわーと言ってほしい、笑顔が見たい、だからがんばるのかなって。

で、私が進歩したとき、誰よりも心から喜んでくださるのが先生だということも知っていから、だからがんばれるのかなって。

こうやって考えてくると、先生と生徒って、信頼関係なんだ、それが一番底に流れてる大切なことなんだなと改めて気がついた。それは、習ってる科目に関係なく。たとえば音楽を教わっていても、まずは人間としてその先生を尊敬して大好きで愛していて、だから先生の笑顔がみたい、喜んでほしい、幸せになってほしい、また自分のことをわかってほしい、そんな気持があるのかもしれない。レッスンに行くのも、習いにというのもあるけど、先生とお会いする事自体がなんか嬉しい。

で、またまた自分を掘り下げてみると、私の中には小さな頃から、こんな一面があったなーと気がつく。

それが不幸なことなのかどうかは分からないけど、私は幼い頃から、家族というものに縁が薄かった方だと思う。一歳になる前に両親が離婚して、その後、母は働くために、私はいくつかの家族に預けられ、育ててもらった。母と一緒にまた暮らし始めたのは10歳を過ぎてからだけど、いつも夕方から仕事に出かけていたから、朝も寝ていて私は一人、学校から帰るともういなかったり。

そんな私を救ってくれたのは、友達や、近所の人たちだったり、友人の家族だったり、そして、習い事の先生や学校の先生。一人っ子だった私は、家に母がいなければ、誰もいないことになり、外にしか話し相手がいなかった。
どこかさめたところのある子で、どこか不安定なところもある子で、きっと周りの人達は扱いにくかったと思うのだけど、本当にいろんな方々に助けてもらって、こうやって、少しずつ成長できたのかなーと思う。

一緒に暮らすようになったのが遅かったこともあって、母とよくぶつかっていた。家出したいよーって思ったこともあったし、なんか人生面白くないよなーって、中高生の頃から、生意気にもそんなこと考えてた。今から思うと、ほんまに青くて甘えん坊で、その上ませていて、生意気で、顔から火が出るぐらい恥ずかしいこと、たくさんしてきたなと思う。

そんな私が落ち込んだり、もうだめだーというとき、その時々、周りにいてくださった先生方によって救われてきた。用もないのに、職員室に入り浸りということもあったし、先生のお宅にお邪魔したことさえあったなー。夜の時間に泣きながらお電話して話しを聞いてもらったり。なんという迷惑な生徒やねん(^oo^;) でも、学校に自分の居場所があり、家と違う場所に一日の半分自分がいられることが、大きな救いになったと思う。どこか、それで自分のバランスを保てていた気がする。

「先生」という存在が大好きで、大切で、いつかは先生になりたい、そんな夢を持っていた。でも、学生時代の私は、ダメダメ生徒で、大学も中退。学校の教師になることはできなかった。

「先生」が好きで、教わることが好きで、だから私は学び続けているのかな。

学ぶこと自体が好きなのもあるけど、それはきっと、学生時代にさぼりすぎなぐらいさぼっていたので(^oo^;)、何かよくわからないけど、すべてに対して申し訳なくて、今、取り戻そうとしているのかもしれないけど、それ以外にきっと、基本的に「先生」という存在と信頼関係を結んで、練習して勉強して、喜んでもらう、という、この過程が私は生来好きなんだろうなー。どこか私のもう一つの「家」というか、原点のようなものがそこにあるのかもしれないなー。


そんな私が今、学校でではないけど、指導することもさせてもらうようになって、生徒さんたちにも、そんな風に思ってもらえる指導者になれたらいいな、と願う。もちろん、人間同士のことだから相性もあるし、合わない人同士というのもいて当然だけど。

私と生徒さん一人一人が、いい信頼関係を築けて、一緒に成長を喜び、私が喜ぶことを生徒さんも喜んでくれる、喜んでほしいということがやる気にもつながる、そんな風に慕ってもらえたら最高だなと思う。

いつも万全に準備できたり、練習できたりする人は、ほぼ皆無だと思うし(^oo^;) 私も常に不完全で、常に自分にがっかりし続けているわけで、いっぱいやる中で、ほんまに時々しか喜びや成功体験はないわけなんだけど。その、たくさんの過程の中の、時々起こる「キラッ」とした輝きを、自分が生徒として、先生と共に喜んでほしいし、自分が指導するものとしても、生徒さんと共に喜びを分かち合いたい、って、そんな風に思ったのでした。

またくどくど書いてしまったけど。書いておきたかったのです(^oo^)
先生って、ええ仕事やなーと思うし、先生に指導してもらえるって、何歳になっても素敵なことだなーとも思います。世の中に、たくさんたくさん、先生と生徒の素晴らしい信頼関係が生まれていきますように!
by butakotanaka | 2013-09-16 00:06 | 日常生活


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