懐かしい友人との再会(#^oo^#)

もう2週間ほど前のこと。木曜やったと思う。
夜、facebook見てたら、シンガポールの友人の投稿が、日本の、しかも関西の写真になっている!!
えっ、デビッドー、きみ、今、関西にいてるんかいな?
と、思わずコメントした。

そしたら、「ぶたこ、そうやねん、今、ぼくの合唱団が関西に来てて、明日は奈良で歌うねん!」と返信があった。(いや、実際は大阪弁でのやり取りではなく英語やったけど)

そりゃびっくり。実は、その時期、ちょびっと体調崩して、風邪がなおりかけって感じやったときで、翌日は午前中からシルバーコーラスの練習の予定。コンサートはいつ?と聞くと、午後2時過ぎとか。ほなら、行けるかもーということに。

でも、よくよく聞いてみると、このコンサート、デビッドが指導助手をしている大学の合唱団と、奈良にある高校との交流コンサートみたいで、一般の観客は入れないかもというのが、話しているうちにわかってきた。彼がいう日時で会場を検索しても、そのコンサートの情報はなく、学校のウェブに行ってもそのコンサートのことは公開されていなかった。つまりこれは、生徒たちだけのための音楽鑑賞的なものなのかもなと思ってきた。デビッドも誘ってみたものの、あかんかもしれん。時はすでに前夜の夜中近く。デビッドが翌日学校の人に聞いてみてから連絡すると言ってくれたけど、英語だし、きっと問い合わせも大変だろうと思い、私が学校に連絡してみることに。

その学校は有名な私立学校。でも、もちろん今まで電話なんてしたことない。
朝一番にウェブに載ってた学校の電話にかけたら、男の人が出る。
最近、学校行事って、セキュリティが厳しいだろうし、関係者以外を入れるのって、難しいかもなーと心の中では半分ぐらいあきらめていた。

で、この電話に出た方に、こういう名前の大学合唱団が今日の午後に奈良でコンサートを、そちらの主催でされませんか?と聞いてみると、確かにあるという話。でも、向こうはかなり、この怪しい電話はなんだろう・・・という猜疑心満載のモード。そりゃそうだよね、私が何者か知らんねんし。

ということで、私はデビッドという友人がその合唱団の指導助手をしているということと、デビッドと私がどんな友人なのかを話した。

デビッドと初めて会ったのは、マンハッタン音楽学校の合唱指揮クラス。
1年間ボランティアでニューヨークに滞在していたとき、何度かウェスタンウィンドというアカペラグループのワークショップに参加して、そのメンバーの一人だったクリスティーナの音楽にほれ込んだ私は、初めての夏のワークショップに参加後、9月から個人レッスンを受けることになった。最初は歌のレッスンだけだったんだけど、クリスティーナは合唱指揮者としても、NYの合唱人たちの間では有名で、私の彼女の指揮でワークショップで歌ったとき、いいなーと思った。彼女はそのとき、コロンビア大学で音楽史の授業を持っていて、そのすぐ近くにあるこの音楽学校では合唱指揮のクラスを持っているということが、あとでわかってきた。

クリスティーナも私が指揮をする人だとは最初は知らなかったと思うけど、歌の個人レッスンを受けるうちに、もっと彼女から学びたい、レッスンを増やすのは、正直予算の面からも大変だし、彼女の学校での授業を聴講させてもらえないかとある日思い切って頼んだのだ。そんな都合のええ話、うまくいくはずないよなーと思っていたら、なんと、これがOK。というのも、この合唱指揮のクラスは、主に、オルガン専攻の生徒が受講していた。なぜなら、オルガにストにとって、学校を出て就職するということは、ほぼ、どこかの教会の音楽監督みたいな仕事するということになり、そうなるとオルガン演奏だけでなく、その教会の聖歌隊の指導、つまり指揮や発声なんかも指導することになるわけだ。でも、オルガン専攻の生徒たちは、全員が合唱経験者ではなく、中には、ピアノから転向した人もいて、歌が苦手な人も多い。そんなこともあって、合唱指揮のクラスを指導するクリスティーナは、クラスで指揮を教えようとすると、指揮する人以外は合唱団となって歌うのだけど、歌の声が不足していると困っていた。だから、ボランティアで歌いに来てくれる歌手を募集していたというわけ。

クリスティーナが取り上げる曲は、簡単な曲の方が少なくて、言語にしてもいろいろで、音楽の時代、ジャンルもいろいろだから、初見がきいて、ぱっと見て歌える、しかも、どこかのパートだけでなく、複数のパートを歌える人がよくて、その条件に私がぴったりということで、即OK。そこから半年ぐらい私は彼女の指揮の授業を聴講、というか参加させてもらった。期待していなかったのに、時には、指揮もさせてもらえた。幸せな体験だった。

そのクラスの中で、とびきり素敵なバリトンで歌っていたのがデビッド。大学院の生徒だった。そのクラスでは珍しくオルガン専攻ではなく、声楽専攻。シンガポールから留学してきていた。母国では子供のころから合唱をやっていて、ソロだけでなく合唱も大好きなんだと話してくれた。私の息子ぐらいの年齢だけど、歌の人ということで、少しずつ親しくなった。で、その年の冬のウェスタンウィンドのワークショップに、デビッドと私は二人とも参加して、レベル分けで一番上のクラスに二人とも配属され、3日間の密度の濃い朝から晩まで歌う時間を、7-8人の小さなグループの中で一緒に過ごした。ワークショップは、ほんまに挑戦の連続で、一人1パートが基本だから、なかなか音やリズムが取れなかったり、その時の私はソプラノばかり歌わされて(そのグループ担当がクリスティーナで、なぜか私に高音パートをやらせて鍛えようと思ってたらしい、と他のメンバーから聞かされた。特に私に厳しかったと。残り少ないアメリカでの日々で、できる限りの指導をしよう、いい経験をさせてあげようという親心だったのかなと思う)。

そんなんで、私はとにかく、落ち込みの連続。その時の、ワークショップでは、実はスタッフとしても働いていて、会計とかも担っていたし、仕事には超厳しい、ウェスタンウィンドのリーダー、ビリーのご機嫌もしょっちゅう悪くなったりで、振り回されていたし。

合間に一人悩みつつ音取りする私のそばに、何かにつけ来てくれて、「大丈夫?」と声をかけてくれたのがデビッドだった。発声のこともいろいろ教えてもらったし。彼は、実力もあるけど、考えかたも前向で明るくて、本番慣れしていて、何があっても動じない姿勢で、本当にたくさん学ばせてもらった。

ワークショップが2月ごろで、その後3月ぐらいまでは音楽学校の授業があって、それでお別れ。それが2009年のこと。その後は、facebookで、互いに何をしているか、ゆるーく交流していたというだけ。

で、今回、久しぶりに直接やり取りしたというわけ。5年ぶりってことですな。

さっきの学校への電話に戻って、ここまで詳しくは説明しなかったけど、とにかく、私がデビッドと、音楽学校で一緒に授業を受けたことや、大切な友人であること、彼の方からコンサートに来てほしいと誘ってくれたことなどを話した。それから私が今、東大阪でシルバーコーラスやその他、少しだけ音楽指導にかかわっていることも。その電話の先生は、なんと教頭先生だったということが後でわかった。コンサートは外部の人に聞いてもらうことを想定していないとの返事だったけど、私の説明を聞いて、信頼してくれたみたいで、「ちょっと係りのものと相談して折り返します」とのこと。私はなんだか申し訳なくなり、「無理だったらあきらめるので、無理しないでくださいね」とお伝えした。

電話を切って5分もたたないうちに、折り返しの電話があり、
「どうぞお越しください。係りのものに言っておきますので」と、素晴らしいお返事。
本当に感謝。私のこと、何ものか電話だけでは、本当のところわからないはずなのに、話だけで信頼してくださって、ほんまにありがたい。

シルバーコーラスの後、急いで奈良に移動して、コンサートへ。
驚いたこと、感動したことがたくさんあった。

まず、このコンサートは、音楽だけが素晴らしいのではなく、なんと、プログラムから司会進行までぜんぶ英語で行われていたのだ。英語の学びも兼ねているということ。
このシンガポールの大学と奈良の高校、そしてもう一つのアジアの学校の3つの交流コンサートで、特にこのシンガポールの大学とは、30周年だったかの記念の年だそうだ。

合唱だけでなく、クラシックギター、吹奏楽、弦楽アンサンブル、ダンスなど、盛りだくさん。そして、どれもが本当に素晴らしかった。そして、合間に交代で出てくる、その奈良の高校生たちの英語が、本当に優秀で、何度も練習したんだろうなと思うけど、日本語と英語とバイリンガルでアナウンスしてくれて素晴らしかった。今年早い時期に、何人かが交流でシンガポールを訪れたりもしたみたいで、その様子をレポートしてくれたり、またシンガポールからの学生たちも、このコンサートよりも数日前から関西を訪れて、観光やら学生との交流やら、さまざまな行事をこなしたようで、彼らの感想も紹介されていた。

英語を真剣に学びはじめたのが、40歳直前というところは違うけど、特に音楽を通して英語の学びがあった私にとって、英語と音楽が結びついたこのコンサートに行けたことは、本当に感動だった。ここに出演していた若者たちが、次にまた交流するときのために、音楽も英語ももっともっと進歩したいというモチベーションになっただろうし、そういうやる気が一番長持ちして、エネルギーになることは、私が誰よりも感じていること。彼らの未来が楽しみだなーと思った。

終演後、デビッドと話もできた。指揮者も紹介してもらった。
彼らの演奏は本当に素晴らしかった。世界規模のコンクールでも何度も賞をとっている有名な団体らしいです。アングロ・チャイニーズ・ジュニア・カレッジという学校のコーラス。私もやったことがあるシェイファーやウィテカーの難しい曲を、ただこなすだけではなく、楽しんでうるおいある演奏に仕上げていて、実力あるなーと思った。

デビッドとは、その後facebookでもやり取りして、互いの再会を喜び、またそれを結び付けてくれたこの奈良の高校に感謝だねーっていいあった。

次に会えるのはいつかわからないけど、音楽やってる限り、英語を学んでいる限り、きっとどこかで会えるはずと信じたい。今はボストンの学校で学び続けているデビッドは、まだまだ若い。彼の未来も本当に楽しみ。

ということで、これが「懐かしい友人との再会」エピソードでしたー。
夜も更けたので、今日はこの辺で。おやすみなさい(=^oo^=)
[PR]
by butakotanaka | 2014-06-24 00:40 | 音楽・趣味