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ぶたこな日々(^oo^)にようこそ。音楽で言葉で心で、今年もいろんな人と対話したいなぁ。

by butako

めっちゃ親切な人に出会った(^oo^)

たこぶもひとり言に書いてるけど、昨日は、宇治まで出かけてきました。
前日に突然「明日天気よさそうやから、どっか行こう!」ってことになり、奈良か京都、近場で近鉄でいけるところ・・という条件で探し、片道670円で行ける宇治に決定(^oo^)

平等院見て、抹茶ソフトとほうじ茶ソフト食べて、茶うどん食し、天ケ瀬のつり橋渡り、もみじ谷という東海自然歩道の一部をお散歩、そうこうしてる間に疲れた。全部で4時間ぐらいは歩いたかな。もみじ谷を出て、普通の道に入り、住宅街を抜けたところに、地域の文化センターがあった。そこの前には魅惑のバス停が(^oo^)

「そーや、こっからバスで行こう!歩いたら駅まで1時間近くはかかりそうやし、そんな元気ないもんな」と決定。しかし目の前にある道路沿いのバス停は近鉄の駅には行かないみたい。あきらめかけたところに、ふと後ろにある空き地みたいなところを見たら、その空き地みたいなところに小さな小屋みたいな建物があり、その前に小さなバスが止まってた。そう、大阪市のバスに比べたらふた回りぐらい小さなバス。何か特別なバスなんかと思ってよく見たら、なんと宇治市営バスやった。おっ、でもって、「近鉄大久保駅行き」と書いてあるやん!

中には誰もいない・・・ように見えたけど、一人だけおばさん(おばさんと呼ぶのを許してねっ。親しみをこめてそうあえて呼びます)が乗ってはった。これ、もうすぐ出発するんかも・・と思い、思わず走ってそこに向った。バス停や、やっぱり!時刻表を見たら、なんと一日に4本ぐらいしかないバスやん。土曜用のやら日曜用のがややこしくて、よくわからん!

で、中に座ってるおばさんに「あの、これ近鉄の駅に行きますか?」と聞いてみた。
「はいはい。行きますよー。大久保はね、色々なところ回っていくからちょっと遠回りかも。でも、小倉駅でもよかったら近鉄小倉駅も行きますよ」と教えてくれたので、早速乗り込む私たち(^oo^)(^◎^)

今日朝からどこどこにいったと、早速報告する私。だって、宇治がとってもいいところだなって思ったから、地元の人にありがとうって意味もこめて、言いたくなったんだもん(^oo^)すんごく気持ちよかったって。おばさんはニコニコ笑って聞いてくれて、「宇治もねぇ、京都の中では離れてるから、観光の人たちが通り過ぎてしまうので、色々人が寄ってくれるようにがんばってはるみたいですけどねぇ」と最近の観光客の減少をなげいてはった。

お話しもひとしきり終わり、私たちはぼーっとそばの景色を眺めつつ、そのすぐ前にある文化センターの話しに。「ここって、文化センターやから、色々な催しとかやってるんやろね(^oo^)」「そやな、そらやってるんやろな(^◎^)」

すると、そのおばさんがいきなり、かばんをごそごそし始め(私たちとおばさんは、バスの前の方の席に、通路をはさんで座ってました)、一枚の紙を手渡してくれます。「これ持っといて!」と言いながら。見てみると、それはその文化センターの11月の催し案内です。せっかく自分のために取ってきたものを下さるなんて、なんて親切なんだ!「ありがとうございます!(^oo^)へえ、いろんなのがやってるんですねぇ」と私は感激。それからしばらくその紙を見ながらたこぶと楽しんだ。おばさん、「私もねぇ、そこにある茂山さんの狂言が見たくて、整理券をもらいに来たんだけど、市役所でもらいなさいって言われたのよ」とかそんな話しをしてくれた。

そうして話してる間にバスは出発。私たちが降りるのは近鉄小倉という駅の近く。

バスが「次は小倉ー小倉ー」といった。「あれ?これって小倉駅の小倉かな?」そう思って近くの人に尋ねたけど、答えははっきりしない。結局運転手さんに尋ねたら、「小倉」というバス停の次に「小倉駅前」というのがあるんやって。ややこしい!!

「小倉駅前」で下車した私たち。降りしなにおばさんに「ありがとうございました!(^oo^)(^◎^)」とお礼を言うと、おばさんも一緒に降りてきた。「私も行くから一緒にどうぞ!」やって。


私が「電車でどちらかに出かけられるんですか?」と聞いても「いや、ちょっとそこまで行くから」みたいな感じでぼかしてよくわかんない。駅に用事でもあるんかな。どっか近くまで行くんかなと思った。

道すがら色々話しがはずむ。
おばさんには三人の息子さんがいて、みんな結婚してるんやって。そのうち上の2人の息子さんにはそれぞれ2人ずつの子供さんがいて、おばさんは四人の孫を持ってる。一番上は高校生やって。来年は沖縄にある大学を目指して勉強しているらしい。一番若い息子さんは、2003年にミヤコホテルで結婚式をあげたんだそうです。そして、おばさんが一番心配してるのは、一人娘さん。娘さんは、聞いてみると、たこぶと同い年。で、未婚なんだそうです。「この子が結婚するまで私死んでも死にきれないんです」と悲しそうにおっしゃいます。

私が「いや、何歳でも素敵な人とめぐり合えば結婚する、それが時ですから、きっと大丈夫!」と言うと、「そうですかねえ。そうだといいんですけど。仕事を一生懸命やってがんばってるんですけど、なかなか結婚するっていってくれなくてねぇ。彼も紹介してくれたことがないんですよ」といいます。

で、私たちに「新婚さんですか?そうでしょ?仲よくて、よろしいなぁ」と言ってくれました。「お子さんは?」との言葉に私が、「私たち、たまたま子どもがいないんですよ。ねっ、子供さんが欲しいとなると、娘さんの結婚の時期も気になるかもしれないですけど、たとえば私たちみたいに子どもがいない夫婦もいるし、出産が関係なければ、何歳で結婚してもあまり関係ないと思いますよ。いくつになってもいい相手が見つかるときはあるし。いい人が見つかるといいですね」と言いました。なんだか、お話しを聞いてるうちに、昔からの知り合いみたいな気がしてきます。

バス停からたった2-3分の駅に行くまでの間にこんなに話しがはずんでしまいました。別れ際、「いやー、今日はこんなに綺麗な人に会えてよかったです」とか、歯の浮くような言葉までくれたりして(^oo^;)
私も「私たちも、本当に親切にしていただいてお礼の言葉もないです。本当にありがとうございました。お元気で!!」と言い合い別れました。電車に乗るのかと思ったら、なんと「私はこっちに行きますので・・・・」と、駅から離れた方向に歩き出すおばさん!えっ、ってことは、私たちを送るだけのために、一緒に駅まで来てくれたの???なんという親切な人なんだ!

なんだか心が本当にあったかくなって、たこぶとそれからしばらくそのおばさんの話しをしてました。「ええ人やったねぇ。ほんまにええ人やったねぇ。」と。

3分ぐらいしたでしょうか。次の電車が間もなく来る時間です。その時、誰かが走る音が聞こえてきました。そして「あのー!!」と聞き覚えのある声が。そう、さっきのおばさんです!何かと思えば、「今、駅員さんにいうて、いれてもらってきたんですけどね、あのね、大久保っていう駅で急行に乗り換えたら早く着きますから、乗り換えてください!それが言いたくてきたんです。気をつけて帰ってね!」やてーーー!!

もう私、涙がちょちょぎれるぐらい感動してしまいました。おばさんと握手をかわしたりなんかして、「わざわざ本当にありがとうございますぅぅぅ。本当に!!ありがとうございました!お元気で!」と最後の言葉を交わし、あわただしくその時ホームに入ってきた電車に乗り込んだのでした。


なんか、宇治にこの日に出かけて本当によかったなって思いました。
たくさんの観光名所を見て、名所じゃない景色も見て、それぞれのお宅の丹精に手入れされた草木も楽しんで、そして最後にこんなに素敵なおばさんに出会ったんですもんね(^oo^)

日帰りのミニ旅行だったけど、ほんまにほんまにいい気持ちになりました。おばさんありがとう(^oo^)
by butakotanaka | 2005-10-31 20:19 | 日常生活