人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ぶたこな日々(^oo^)にようこそ。音楽で言葉で心で、今年もいろんな人と対話したいなぁ。

by butako

進歩・成長するということ。感動する演奏。

懐かしい出会いに気分をよくしたまま、私たちはコンサート会場がある庄内に向かいました。
この「研究会」なるものは、いつもある門下生によるコンサートよりも一段階カジュアルなものです。だから、もう少し初心者の方の出演も多いわけです。

前日にあった私たちのレッスンのなかで先生とお話していたんだけど、教えていてとても幸せな瞬間があると。それは先生とその生徒さんにしか分からない、その生徒さんの進歩・成長をみることだとおっしゃっていました。

全く楽譜も読めなかった方が、地道に努力して楽譜が少しずつ読めるようになる。伴奏に合わせて歌うことが難しかった方が、堂々と伴奏に合わせて本番に立つ。音楽を専門に勉強したことがない人なのに、わりと年配になってからの声楽の勉強なのに、着実に進歩されている。音楽を専門としていないからこその、欲のない、そして誠実な学びっぷり、歌いっぷりが、そして何よりもその方の歩んでこられた人生の経験が、歌の中に素直に現れていて心を打つ・・・そんなお話をしておられました。

昨日、出演していた方の中で、私もレッスンの場でお会いして存じ上げている方がおられました。私が行ったときに、その前にレッスンしておられて、すれ違うときがあるんですね、レッスンが長引いていたりすると、その方の歌が聴けたりする。楽譜はまだ読めないんだけど、誠実でいい歌をうたわれるなぁ・・と思っていたその方の歌を昨日久しぶりに聴きました。

有名な「初恋」を歌っておられたんだけど、なんだかとっても感動してしまいました。声がどう響いているとか、発音がどうとか、そんなんじゃない、もっともっと真っ直ぐ心の中にしみこんでくるような感動がそこにありました。あー、歌ってのは、こんな風にシンプルに歌えたらいいなぁ。いや、シンプルに聴こえるけど、こうなるまでにたゆまない努力があってんやろなあ・・・なんて、色々なことを感じてしまいました。「この人の歌、ぜったいいいと思うから、聴いててね!」と、たこぶにも推薦していたんだけど、たこぶも、なんだかとっても感動してたみたいです。


私も数少ないけど、個人指導させてもらってる生徒さんがいます。私よりも人生の先輩で、最初は歌のレッスンをしていたんだけど、おととしからだったかピアノをやってみたいと言われ、ピアノのレッスンも一緒にすることになりました。

最初は、右手と左手を一緒にひくことも大変!指が2本一緒に動いてしまったり、思ったように動いてくれなくて、苦労しておられるようでした。月に一度のレッスンなんだけど、それでも、本当に熱心に練習して来られていることが伝わってくる毎月毎月の進歩ぶりです。そのうち、右手、左手が、一緒のメロディーをすんなり弾けるようになり、2本の指が連動して動いてしまうこともなくなり、次の段階、去年あたりからは、すんなりと右手と左手が違うことができるようになります。

今月のレッスンが先日あったのですが、その日、大きな進歩がありました。それは、右手と左手の大きさに変化をつけることができるようになったんです!!これって、すごいと思います。両手いっぺんに大きくしたり小さくしたりはできるけど、たとえば右手がメロディで左手が伴奏みたいな形の時、わかってはいても、右手をしっかり響かせて弾いて、左手をやさしいタッチでメロディを引き立てるみたいに弾くって、難しいんですよね。先月、そんな風に弾けたらいいですねってアドバイスを差し上げたら、一ヶ月でそれができるところまで練習して来られたその生徒さんに、私はすっかり感動してしまいました。

昨日のコンサートを聴いていて、私もそのことを思い出しました。


どんな小さな成長でも、毎日努力を続けていれば、必ずあらわれてくるんだなあ・・・と実感した昨日なのでした(^oo^)
by butakotanaka | 2006-05-21 10:32 | 音楽・趣味