人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ぶたこな日々(^oo^)にようこそ。音楽で言葉で心で、今年もいろんな人と対話したいなぁ。

by butako

許容範囲、守備範囲。

せっかくカテゴリ作ってるのに、なんか毎日、まとまらない文章ばっか書いてるから、「日常生活」ばっかりになっとる(^oo^;)


えっと、最近ずっと考えていて、書きたいなって思ってたことで、「許容範囲」というのがありまして。

たとえば、翻訳ものの本を読むことが最近多いわけなんだけど、私、許容範囲が狭いなと。読みにくいなって思ったら、読み進められない。途中でやめてしまったりするわけです。で、同じ本をたこぶは最後まで読めてしまう。「読みにくくなかったん?」と聞くと、「先が気になるから読んでしまうねん」との答えが返ってきたりする。そこで、あー、たこぶは、読み進められる許容範囲が広いねんなって思うんですね。わたしが理解できないって思う文章を理解できて、わたしが魅力を感じられない文章でも、魅力を感じるだけの守備範囲がある。気持ちが広いとか、好みが違うとか、そういうこともあるかもしれんけど、やっぱり、私には自分の中でいろんな文章を読めるだけの知識が足らないなあ・・と思います。たとえば、漢文やら古文やらで書かれた文章を楽しめるだけの知識がわたしにはない。だから、そういう文章の中に魅力的な作品があっても、読めない。これは残念だ。

学ぶということは、許容範囲っていうか、守備範囲っていうか、そういう範囲を広げることにもなるんやなあ・・・って。

音楽でも、あー、こんな音楽わからん、だからキライって思うのは、自由なんだけど、そのキライって思う理由が、ただ理解できていないから、知らないからってときもあったりするでしょ。もし、知っていたら、理解できていたら、魅力がわかるかもしれん。そしたら、魅力を感じる範囲が広がるわけで、自分の世界も広がる。

たとえば、人種の違い。
日本人としか話したことがなかったころは、外国の人は、「ヘン」だって思ってたかもしれない。子どものとき。なんていうか、宇宙人みたいに思ってた。理解できない存在だと。でも、大人になってこうやって縁があって英語を学ぶことになってから、あー、当たり前だけど同じ人間で、同じように苦しんだり悲しんだり、失敗したり、恥ずかしがったり、落ち込んだりするんだーってわかって、すごく外国の人が身近に感じられた。自分の許容範囲が広がってきたってことなのかな。

他にも、たとえば、子どもの頃、日本舞踊をしていた中や、アメリカでであった人たちの中に、ゲイやレズビアンの人たちがいて、実際に話してみて、それまでふれあいがなかった頃には、「ヘン」な人かも・・と思っていたのに、人間として素敵だなぁって思えたり、尊敬できたり、好きだなって素直に思えたりして、こういうことって関係ないんだってすっと心の中に落ちた。


逆にいうと、知らないってことは、残念なことなんだなって。
全てのことについて知ることはできないし、興味を持ったことから、少しずつ知っていくしかないんだけど、生きてる限り、範囲を決めないで、広げていきたいなぁ・・・ってそう思った。いろんな英語を、いろんな日本語を面白いやんって思えるようになりたいな。いろんな音楽を魅力的やって思えるようになりたいな。いろんな人を魅力的やんって思えるようになりたいな。

好き、キライと、感じることは大切だし、それでいいんだけど、食べず嫌いじゃなくて、味わってみて、理解しようとしてみてから決めればいいんだよね。うん。


・・・・・そんなことをツラツラと考えていたのでした(^oo^)
by butakotanaka | 2007-06-06 10:53 | 日常生活