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ぶたこな日々(^oo^)にようこそ。音楽で言葉で心で、今年もいろんな人と対話したいなぁ。

by butako

裁判員制度についてどのぐらい知ってますか?(^oo^)

毎晩聴いているNYのラジオ番組、The Brian Lehrer Showで、なんと、今度「日本の裁判員制度」について取り上げてくれるかもしれないんだそうです(^oo^)

この番組って、まずはNYのこと、そしてアメリカのこと、次にアメリカに関係すること、たとえばイラクのこととか・・・。そんな話題が中心です。NYの人たちが興味を持って聴いてくれるとなると、そうなるのも自然。

そのブライアンの番組で、日本のことを取り上げてくれるなんて、嬉しいじゃないですか(^oo^)この予定を連絡してくれたプロデューサさんを、ほんの少しお手伝いしながら、私もこの制度について、いろいろニュースや資料をネットで検索して調べ始めました。

いやー、知らんかったわぁ。詳しいこと。
7月半ばにニューヨークタイムズにこんな記事が載ってまして
Japan Learns Dreaded Task of Jury Duty

これを読んで、はー、うまいこと日本人の特徴を説明してはるなぁ・・なんて思ってました。ブライアンの番組のスタッフもこの記事を読んだのかもしれんなぁ。それに、NYの人たちもこれを読んで、ほほー日本でもアメリカの陪審員制度と似たのがはじまるんやぁって思っているかもしれない。

2009年の5月までに始まるというこの制度、詳しいことは全然知らんかったなぁ。
この裁判員は、6人選ばれるんだって。で、3人の裁判官と一緒に有罪か無罪かを決めるだけではなくて、判決内容も決めるんだって!ここがアメリカの陪審員制度と違うところ。アメリカは、まず一緒には話し合わないでしょ。陪審員の人たちだけで話し合って、決めるのは有罪か無罪かってことだけ。量刑は裁判官に任せられてる。

でも、日本は、ブロとアマチュアが一緒に話し合って、量刑まで一緒に決める。へー。
扱うのは軽い罪ではなくて(軽い罪の方が参加しやすいよーって素人は思うけど、それやってたらキリがないぐらい数が多くなるのね・・・)、重い罪。殺人や、放火、誘拐やハイジャックなんかも含まれるんだって。量刑には、死刑や無期懲役も含まれる。なんか、それってちょっと不安というか怖いですよね。誰かの人生が自分の判断によって決まるなんて・・・って思ってしまいます。

この裁判員候補者は、その年ごとに、各地方裁判所で選挙人名簿(投票できる人の名簿)から選ぶんだって。で、裁判ごとにその名簿の中から50-100人が、くじで選ばれて、裁判所に呼び出される。で、一人一人インタビューを受けて、裁判員にふさわしいかどうかを裁判官が選ぶんだそうです。被告や原告と関係ある人はダメだし、公務員とか、法に関係する仕事の人もダメなのかな。

今までにワイドショーでこの話題について取り上げていたので、私が一番印象に残ってるのは「断れるのには、どんな理由があるか」ってこと。いかに断れるか・・・・ここに焦点があたっていた気がするなあ。仕事で忙しいのは理由になるかとか、親が病気で介護する場合はどうやねんとか。断る理由として一応の基準はあるねんけど、裁判官の判断に任されているというのが現状みたいです。だって、どのぐらい仕事が忙しいかとか、休んだらクビになるよーとか、そういうのって判断難しいもんね。クビになんてしたら法律違反だっていっても、中小企業とかなると、一人労働者がいないだけで大変だろうし、会議を一度欠席しただけで、ブロジェクトから干されるなんてことも、サラリーマンの世界ではありそうだし・・・・。

各裁判所では、改築も進められているんだそーです。
身体障害者の人も参加できるように階段をなくしてスロープにしたり、9人が話し合える広い部屋を用意したり、法廷の裁判員や裁判官が座る椅子も、今までは「えらそうな」感じで、背もたれが高かったり、座る位置自体も高かったりしたのを、両方低くし、被告がたったときに、同じ目線になるように工夫されたり。

っていうか、こんなんって、今までもそうすればよかったのにーって思いますね(^oo^;)


裁判って、これまでは、証拠資料が書面で提出されて、それを裁判官がただひたすら読んで・・・って作業が長かったんだって。でも、これからは、口頭での尋問や弁論が中心になるし、事前の準備には時間をかけても、裁判自体の日程は短くしようという方向になってるみたい。

そうなると、アピール力が必要になってきまして・・・。
弁護側も検察側も、一般市民である裁判員をどう説得するのか、アピールするのかを、セミナーなんかを開いて研究したり、視覚的にうったえようと、写真やビデオをいかに効果的に使うかの研究をしているんだって。より、私たちが見てきたアメリカ映画の法廷シーンに近づくのかなあ。

自分がもし裁判員に選ばれたら・・・・って想像したら、
なんとなく不安。

前に古い映画「12人の怒れる男」を見たけど、あれって、とってもドラマチツクともいえるけど、反面怖いとも言えるなあ。今から考えると。

だって、たった一人をのぞいてみんな同じ意見だったのに、その一人の説得だけで、最後にはひっくりかえってしまうんだもんね。みんなの考えが。

別の言い方すると、すごーく強い人が一人いたら、みんな、その人に引っ張られて影響されるかもしれない。そうならないぐらい、一人一人が自分を持っていられるか。

それと反対に、あまりにも強固に自分の決め付けた意見を持ちすぎず、人の話しも聞いて、自分が間違っていたらそれに気がついて、勇気を持って意見を変えられるか・・・それも大切だろうし。

柔軟な心もいるんだけど、強い心も必要。人の話も聞かなくちゃいけないけど、自分の意見も持たないと・・・・。「バランス」が大切なのかなぁ。

ディベートの習慣があまりない日本人に、こんなのって浸透するんだろうか。
たぶん、アメリカみたいな陪審員制度にしたら、シロートの人たちだけで話し合うことがきっと日本人には難しいだろうということになって、日本では裁判官と裁判員が一緒に話し合って決める、裁判官が議論を助ける・・・みたいなことになったのかな。

でも、そうなると、「えらい人」である、ブロの裁判官の言うことを、はいはい、その通りですーって、裁判員が聞いてしまう恐れも出てきたりして・・・・。

たぶん、最初は、いろいろと難しいんだろうなぁ。


反対している人たちの立場と、すすめる人の立場と、いろんな新聞記事を読んでいて、どっちの話にも、ほー、はー・・・とうなづいてる自分の揺れがちょっと不甲斐なかったりしますが(^oo^;)



あ、ブライアンの番組でこのコーナーを放送するのは、来週の予定だそうです。
もしはっきりした日程がわかったら、またここで報告します。
日本人の専門家のゲストも予定されているようです。
ぜひぜひ聴いてくださーい。


以下は、私が見つけた関連サイトです。他にも検索するといっぱい出てくると思うけど。
興味ある人は読んでみてねー(^oo^)
ちなみに英語の記事は「lay judge system」か「citizen judge system」で検索すると、たくさんヒットします(^oo^)


日弁連の解説ページ
裁判所ウェブの裁判員制度のページ(メルマガとかも登録できます)
読売新聞「「裁判員制度」 記者が体験 評議、精神的な負担大きく」
読売新聞の連載「あなたも裁判員」(1)
読売新聞の連載「あなたも裁判員」(2)
読売新聞の連載「あなたも裁判員」(3)
読売新聞の連載「あなたも裁判員」(4)
読売新聞日英対訳&解説 社説「死刑制度 「裁判員」が負う厳酷な義務」
反対の立場のグループ「裁判員制度はいらない 大運動」
ウィキ「裁判員制度」
ウィキ「陪審制」
ウィキ英語版の「Judicial system of Japan」
ウィキ英語版の「Juries in Japan」
by butakotanaka | 2007-08-01 12:27 | メディア・ラジオ