3年ぶりNY2016日記 ワークショップのこと
2016年 07月 16日
月曜に帰国して、あっという間に週末の土曜になっておりまするー。
今日は午後から歌の先生の門下生によるコンサートのお手伝いです。
長く続けてこられたこのコンサートシリーズが今回で一応の最終回を迎えるということで、お手伝いをする私たちも、感慨深いものがあります。気合いを入れてのぞまなければ。
来週末には、ご近所にある司馬遼太郎記念館というところで、唱歌をうたう集いのお手伝いをすることになっていて、帰国後のその準備にも追われています。初めての試み、初めてご一緒する版画家の先生、楽しい集いになるように少しでもお役に立てるといいなと思っています。
てなわけで、全然くわしく書けていなったワークショップのこと、少しずつ書いていこうと思います。私が参加したこのワークショップは、コーラスアンサンブルのワークショップと銘打たれているのですが、コーラスといっても、大人数でやるのではなく、少人数のアンサンブル、指揮者がいない自分たちで作り上げていくアンサンブルを学ぶというものです。
週末の金曜夕方からプログラムが始まり、内容的には、二つの部分に分かれています。金曜から日曜までの3日間の週末コース、週明けの月曜は基本的に昼間はお休み。そして、月曜夕方から次の土曜までの5日間コースとなります。このどちらかに参加する人と、両方に参加する8日間コースの人、全部で3種類の参加形態があるということになります。
会場は、マサチューセッツ州のスミス大学という歴史ある素敵なキャンパスです。夏休みで学生さんが使っていない寮をお借りして宿泊し、食事も三食、キャンパスにあるダイナーでいただきます。練習や発表もキャンパス内の音楽科の建物で。とにかく、とても広くて美しいキャンパス、歩いて一周するとたぶん一時間ぐらいはかかるんじゃないのってぐらいです。中に湖や林や植物園なんかもあって、一つの小さな町という感じです。
寝食をともにして、一番長い場合8日間をともにするわけで、2時間だけ、1日だけとかの短期の関わりでは生まれない、いろんなことが起きます。他の人との間に感情の衝突も起きるし、自分に対する落ち込み、葛藤も生まれます。誰がリーダーというわけではないという民主主義というか、そういう理想はあっても、そこに至るまでに、どの程度自分を主張するのか、どの程度相手を認められるのか、合唱団などのようにはっきり指揮者という意思決定者がいる場合とは違う、難しさもあります。
今回、私がこのワークショップ、いや今回で5回目になるこれまでの参加経験とも合わせて感じたことを正直に書くためにも、誰々がという個人の名前を出さずに、書いていこうかなと、今のところ思っています。まだ自分でどんな風に書き進められるのか、あまり確信はないんだけど。
このワークショップを主催しているのは、6人のメンバーからなるアカペラアンサンブルです。このグループは、もう長い長い間このワークショップを主催しています。私もそんなにたくさんのワークショップに出たわけではないけど、他に多い、全員で合唱しながらレクチャーを受けるような形態と違って、初見視唱の能力にしたがってレベル分けされ、その小グループでアンサンブルを組んでいく、というのは、ユニークだなと思います。
ここまでですでにだいぶ長くなってるけど(^oo^;)、ちょっと簡単に(になるかどうかわからんけど)8日間のプログラムの流れを日程表を見ながら振り返ってみようっと。
1日目・金曜日(*^oo^*)
アメリカ中のさまざまなところから、また私のように日本から(今回は私だけ)や時々はオーストラリアなんかからも参加者が集まってきます。
夕方4時前後から受付が始まり、到着次第、講習料金を支払って、名札や資料をもらって、この日の夕食はついていないので、外食に出かける人が多いです。私も4-5人の方々に誘われて、近所の日本料理店!に行きました。
この時間に、今回初めて参加する人たちは、オーディションというかレベル分けテストを受けます。これは、主催グループ6人とともに、渡された楽譜をその場で読んで、一緒にアンサンブルするというものです。自分のパートを読むだけでなく、周りを聞いてハモることができているかなども審査の要素になると思います。で、少し発声したりして、高低のパート確認。この時点ではまだ何番目のグループになるかの発表はなくて、全員のテストを終えて、そのほかのメンバーも兼ねあわれて、この日の最後に主催グループメンバーと、ゲスト教員の方々が会議をしてグループ分けが行われている。。。と私は理解しています。
午後8時から、主催グループによるコンサートがあり、うわー、こんな風に歌えたらええなーとあこがれの気持ちで聞き入ります。
コンサートが終わったら、グループの人たちがそのまま舞台の前に進み出てきて、客席で聴いていた参加者たちも前の方の席に移動して、オリエンテーションが始まります。これから先の、この日の場合は週末コース日曜午後のコンサートまでのスケジュールの説明、施設利用の注意事項などが行われます。
そのあとは、全員合唱の練習です。
小アンサンブルのワークショップですが、毎回、一曲だけは全員で歌う曲があり、その曲だけに関しては、事前に楽譜がネットで配布されます。つまり、初見が苦手な人でも、この曲に関しては予習ができて、レベルに関係なく、みんなで声を合わせて歌う経験ができるということです。今回の週末コースの全員合唱は、エリオットの曲でした。
会場のホールから寮に戻り、レセプション。
午後8時のコンサートって遅い開始だと思うのに、この内容。このレセプションの頃には、たぶんもう10時ぐらいにはなっていたと思います。少し前だったかな。とにかく、長時間ドライブしてきたのもあり、めちゃ眠かったのを覚えています。でも、初めて会う人もいるし、主催グループのメンバーの人たちともおなじみの人たちとも、久しぶりに会えてうれしいし。。。で、少しお話ししたり、飲み物やおやつを食べたりして楽しんで、やっと自分の部屋に戻ったときは11時ぐらいにはなってたかな。明日からのハードなスケジュールに備えるためにも、おやすみなさい!
2日目・土曜日(*^oo^*)
朝食は歩いて5分ぐらいのダイナーの建物で、7時から8時半まで。
私は個人的にピアノの練習もしたいので、8時までには食事を済ませて、音楽棟へ移動し、ピアノ練習室でウォームアップ。一般のみなさんは、食事が終わったらお散歩など楽しんで、プログラムが始まるホールへ。
9時からこの日のプログラム開始。
主催グループのメンバー二人によるウォームアップです。一人目は体を起こす体操やストレッチ中心で、二人目が声を起こす発声中心かな。メンバーによってこれまでの音楽経験も違うので、一人ひとりやり方が違ってて面白いです。めちゃクラシックな人、ミュージカル寄りの人、ヨガ好きそうな人とか。
そのあと、全員合唱の練習。
そしていったん座って今日のオリエンテーション。
今日1日の予定を説明した後、いよいよグループ発表です。
そのグループを担当するメンバー(ファシリテーターと呼ばれます)から、自分のグループに所属する人を呼ばれます。この時点でどのグループが一番とか二番とか、そんな順番はわからないように配慮されています。どのグループが初心者でどのグループが強者ぞろいなのかは、プログラムが進んでいくにしたがって分かってきます。でもって、もう何度もここに参加している人たちにとっては、顔ぶれを見れば、ああここが一番のグループなのねって分かるようにもなってるみたいです。
私は声は全然すごくないし、根性もダメだし、英語もあまり話せないから、情けない部分が多いのだけど、譜読みが少しできるので、これまでもほとんど一番上のグループに所属してきました。今回も幸運なことに、そうなりました。これは、嬉しいようで、とても緊張するし、プレッシャーでもあります。とにかく一番上のグループは、すべてにおいてシビアでもあり、ペースがとても速いからです。毎回、そのすごさに気持ちが負けてしまって、ダメダメになることが多く、今回もやっていけるのかなーと改めて不安な気持ちが押し寄せるも、いやいや、3年ぶりの今回、前よりも成長した自分を実感するためにも、なんとしてもやり抜くのだと決意をかためました。
5分ぐらい休憩して、小グループの練習が始まります。
私たちのグループはステージを使って練習することに。私が以前参加したときは、ステージでの練習は、いつも第一グループがするのではなく、他のグループと交代していた記憶もあるのだけど、いつの頃からか第一グループがステージを使うと暗黙の了解で決められたみたいです。とても響きのいい広いホールでずっと練習できるのは、すごく特別な経験で、声だけに頼らず響きを感じることや、ハーモニーも体のすぐ近くで感じるだけでなく、ホール全体から感じ取る、そんな感覚の訓練にとてもいいと思いました。
午前中2時間ぐらいの最初の練習。
まずは自己紹介から。
このグループになると、普段所属している団で指揮者だったり、お金をもらって活動するプロの歌い手さんだったり、音楽の先生だったりという人がほとんどのように思います。改めて、今回もすごいメンバーが集まったなー、ついていけるかなーと弱気な自分が出てくるも、いや、がんばると打ち消す私(^oo^;)
まずは腕試しというか、声合わせということで、何曲か読んでいき、後半ではブレイクアウトといって、グループの中で、2人とか3人とか4人とかに分かれて、さらに小さなアンサンブルの曲をセッション。
曲は、ルネサンスものもあれば、ジャズものもあり、現代ものもあり、言語も英語の他、イタリア語、フランス語、ロシア語なんかもあります。
12時からランチ。13時半までの時間枠なんだけど、午前中やった曲でできなかったのは、午後までになんとかモノにしたい、というわけで、30分くらいは練習室にこもって自主練。
この週末コースには、ゲスト教員に通奏低音の弦楽器奏者が来ていて、その人の指導を受けたい人は、この昼休みの間に申し込めば15分程度のコーチを受けることができます。週末コースでは、その曲を発表する場はないものの、自分が勉強している古楽の曲があれば見てもらえるし、後で紹介する週明けからの5日間コースでは古楽の楽器奏者とのアンサンブルコンサートもあるので、そこでやりたい曲を見てもらうこともできます。これは希望者のみのオプション。
1時半から午後のセッション。4時まで。どんどんいろんな曲を読んでいきます。
うちのグループの場合は午前の曲とは全然違うのを新しいのを読んだ記憶があります。小グループわけも午前とは違う組み合わせで。日曜のコンサートに向けて、いけそうなのとダメそうなのと決めていかないといけないので、ファシリテーターが選んでくれた曲や、メンバーの中から作曲した曲、アレンジした曲が持ち込まれることも多く、自分に与えられたパートが音域があっていなかったり歌いにくかったりしたら、申告して別のパートや曲を探しに入ります。
4時15分からはカントリーダンス。これも希望者。
古楽器奏者の人たちなどの伴奏で、簡単なフォークダンスのようなステップを教えてもらいます。体を動かすことが少ないプログラムの中で、気分転換にとてもいいです。しんどいけど(^oo^;)
5時から少し休憩。この時間も自分ができない曲の自主練に使う人は多いです。私の場合、言葉を読むのがみんなよりとても遅いので、それを中心に。あとジャズ系の曲は自分の音だけでなく、他のパートとの和音進行がどうなっているのかわからないといけないので、しんどいーーーっと思いつつも確認。そしてピアノ伴奏も個人的には練習しなければ。。。。。
5時半から夕食。
7時からセミナー。
このセミナーというのは、各グループの発表会。
ステージに集合して、グループごとに今日練習してきた曲から発表していきます。
そうです、今日やり始めたばかりなのに、もう発表があるのですー。コンサートではなく、練習の途中だけどここまでできましたの経過報告みたいな感じかな。譜読みが遅いグループは、たぶん少ない曲を1日の間に何度も何度も繰り返して練習するのだと思います。シンプルな曲を何度も歌った成果がでていて、それはそれでとても素敵なのです。
私が所属するグループの人たちはなにせすごいので、ほとんど練習時間がなかったのにも関わらず、もうある程度和声も整っているし、曲想な感情などもしっかり入っていて、パフォーマンスになっている人たちがほとんどです。すごいなー。私も女声3部のトリオでソプラノパートを歌いました。私のパートをアルトだと思っていた人たちが多くて、一緒に歌ったあとの二人が普段ソプラノを歌っている人たちなので、そのパート分けがまずサプライズだったみたいで、受けがよかったです(^oo^;)
私以外のお二人はとても声量があるので、その点でもバランスがよかったのかも。
セミナーでは曲ごとに、主催メンバーやゲスト教員から、アドバイスを受けます。並び方を変えてみたらどうかとか、こんな風に歌ってみたらどうかとか、発声面や演奏効果の面でのアドバイスがあり、その部分だけをもう一度歌ってみたりしながら進めていきます。これで一気に進歩をとげるグループもいて、コツってあるんやなーと、他のグループを見ているだけでも勉強になります。
2時間のセミナーが終わり、9時過ぎからはインフォーマル・リーディング・セッションというもので、エリオットが主導して、希望者だけの参加だけど、初見で何曲か歌っていく集まりです。これは全体の中の希望者なので、レベルが違う人たちが声を合わせて助け合って一緒に歌うので、私は大好きな時間です。すごい人たちの中で歌うのも勉強になるけど、時々緊張しすぎてしんどくなるので(^oo^;)、少しゆるめのムードの中で、失敗したりうまくいかなかったりする中で、その雰囲気を笑いあいながら楽しく進めていく、うまいってだけが音楽の楽しみじゃなくて、うまくいかないことも含めて楽しいんだよねって、思い出させてくれる大切な時間です。そして、技術が高くなくても、とても魅力的な声の人がいたり、心を込めて歌う人がいたりして、そういうのは譜読みのレベルの高さや音楽教育のレベルの高さとかとは違う魅力で、いい音楽というのは、さまざまな要素からできているんだなーと実感する時間でもあります。
寮に戻って、まだ楽しみ足りない人たちは、リビングで飲み物やおつまみで交流を楽しみ、疲れたからもう寝るよーって人たちは部屋に戻っておやすみなさい!
というわけで、今日はここまで。そろそろ出かける時間だ。
続きはまた今度(^oo^)/~~~
今日は午後から歌の先生の門下生によるコンサートのお手伝いです。
長く続けてこられたこのコンサートシリーズが今回で一応の最終回を迎えるということで、お手伝いをする私たちも、感慨深いものがあります。気合いを入れてのぞまなければ。
来週末には、ご近所にある司馬遼太郎記念館というところで、唱歌をうたう集いのお手伝いをすることになっていて、帰国後のその準備にも追われています。初めての試み、初めてご一緒する版画家の先生、楽しい集いになるように少しでもお役に立てるといいなと思っています。
てなわけで、全然くわしく書けていなったワークショップのこと、少しずつ書いていこうと思います。私が参加したこのワークショップは、コーラスアンサンブルのワークショップと銘打たれているのですが、コーラスといっても、大人数でやるのではなく、少人数のアンサンブル、指揮者がいない自分たちで作り上げていくアンサンブルを学ぶというものです。
週末の金曜夕方からプログラムが始まり、内容的には、二つの部分に分かれています。金曜から日曜までの3日間の週末コース、週明けの月曜は基本的に昼間はお休み。そして、月曜夕方から次の土曜までの5日間コースとなります。このどちらかに参加する人と、両方に参加する8日間コースの人、全部で3種類の参加形態があるということになります。
会場は、マサチューセッツ州のスミス大学という歴史ある素敵なキャンパスです。夏休みで学生さんが使っていない寮をお借りして宿泊し、食事も三食、キャンパスにあるダイナーでいただきます。練習や発表もキャンパス内の音楽科の建物で。とにかく、とても広くて美しいキャンパス、歩いて一周するとたぶん一時間ぐらいはかかるんじゃないのってぐらいです。中に湖や林や植物園なんかもあって、一つの小さな町という感じです。
寝食をともにして、一番長い場合8日間をともにするわけで、2時間だけ、1日だけとかの短期の関わりでは生まれない、いろんなことが起きます。他の人との間に感情の衝突も起きるし、自分に対する落ち込み、葛藤も生まれます。誰がリーダーというわけではないという民主主義というか、そういう理想はあっても、そこに至るまでに、どの程度自分を主張するのか、どの程度相手を認められるのか、合唱団などのようにはっきり指揮者という意思決定者がいる場合とは違う、難しさもあります。
今回、私がこのワークショップ、いや今回で5回目になるこれまでの参加経験とも合わせて感じたことを正直に書くためにも、誰々がという個人の名前を出さずに、書いていこうかなと、今のところ思っています。まだ自分でどんな風に書き進められるのか、あまり確信はないんだけど。
このワークショップを主催しているのは、6人のメンバーからなるアカペラアンサンブルです。このグループは、もう長い長い間このワークショップを主催しています。私もそんなにたくさんのワークショップに出たわけではないけど、他に多い、全員で合唱しながらレクチャーを受けるような形態と違って、初見視唱の能力にしたがってレベル分けされ、その小グループでアンサンブルを組んでいく、というのは、ユニークだなと思います。
ここまでですでにだいぶ長くなってるけど(^oo^;)、ちょっと簡単に(になるかどうかわからんけど)8日間のプログラムの流れを日程表を見ながら振り返ってみようっと。
1日目・金曜日(*^oo^*)
アメリカ中のさまざまなところから、また私のように日本から(今回は私だけ)や時々はオーストラリアなんかからも参加者が集まってきます。
夕方4時前後から受付が始まり、到着次第、講習料金を支払って、名札や資料をもらって、この日の夕食はついていないので、外食に出かける人が多いです。私も4-5人の方々に誘われて、近所の日本料理店!に行きました。
この時間に、今回初めて参加する人たちは、オーディションというかレベル分けテストを受けます。これは、主催グループ6人とともに、渡された楽譜をその場で読んで、一緒にアンサンブルするというものです。自分のパートを読むだけでなく、周りを聞いてハモることができているかなども審査の要素になると思います。で、少し発声したりして、高低のパート確認。この時点ではまだ何番目のグループになるかの発表はなくて、全員のテストを終えて、そのほかのメンバーも兼ねあわれて、この日の最後に主催グループメンバーと、ゲスト教員の方々が会議をしてグループ分けが行われている。。。と私は理解しています。
午後8時から、主催グループによるコンサートがあり、うわー、こんな風に歌えたらええなーとあこがれの気持ちで聞き入ります。
コンサートが終わったら、グループの人たちがそのまま舞台の前に進み出てきて、客席で聴いていた参加者たちも前の方の席に移動して、オリエンテーションが始まります。これから先の、この日の場合は週末コース日曜午後のコンサートまでのスケジュールの説明、施設利用の注意事項などが行われます。
そのあとは、全員合唱の練習です。
小アンサンブルのワークショップですが、毎回、一曲だけは全員で歌う曲があり、その曲だけに関しては、事前に楽譜がネットで配布されます。つまり、初見が苦手な人でも、この曲に関しては予習ができて、レベルに関係なく、みんなで声を合わせて歌う経験ができるということです。今回の週末コースの全員合唱は、エリオットの曲でした。
会場のホールから寮に戻り、レセプション。
午後8時のコンサートって遅い開始だと思うのに、この内容。このレセプションの頃には、たぶんもう10時ぐらいにはなっていたと思います。少し前だったかな。とにかく、長時間ドライブしてきたのもあり、めちゃ眠かったのを覚えています。でも、初めて会う人もいるし、主催グループのメンバーの人たちともおなじみの人たちとも、久しぶりに会えてうれしいし。。。で、少しお話ししたり、飲み物やおやつを食べたりして楽しんで、やっと自分の部屋に戻ったときは11時ぐらいにはなってたかな。明日からのハードなスケジュールに備えるためにも、おやすみなさい!
2日目・土曜日(*^oo^*)
朝食は歩いて5分ぐらいのダイナーの建物で、7時から8時半まで。
私は個人的にピアノの練習もしたいので、8時までには食事を済ませて、音楽棟へ移動し、ピアノ練習室でウォームアップ。一般のみなさんは、食事が終わったらお散歩など楽しんで、プログラムが始まるホールへ。
9時からこの日のプログラム開始。
主催グループのメンバー二人によるウォームアップです。一人目は体を起こす体操やストレッチ中心で、二人目が声を起こす発声中心かな。メンバーによってこれまでの音楽経験も違うので、一人ひとりやり方が違ってて面白いです。めちゃクラシックな人、ミュージカル寄りの人、ヨガ好きそうな人とか。
そのあと、全員合唱の練習。
そしていったん座って今日のオリエンテーション。
今日1日の予定を説明した後、いよいよグループ発表です。
そのグループを担当するメンバー(ファシリテーターと呼ばれます)から、自分のグループに所属する人を呼ばれます。この時点でどのグループが一番とか二番とか、そんな順番はわからないように配慮されています。どのグループが初心者でどのグループが強者ぞろいなのかは、プログラムが進んでいくにしたがって分かってきます。でもって、もう何度もここに参加している人たちにとっては、顔ぶれを見れば、ああここが一番のグループなのねって分かるようにもなってるみたいです。
私は声は全然すごくないし、根性もダメだし、英語もあまり話せないから、情けない部分が多いのだけど、譜読みが少しできるので、これまでもほとんど一番上のグループに所属してきました。今回も幸運なことに、そうなりました。これは、嬉しいようで、とても緊張するし、プレッシャーでもあります。とにかく一番上のグループは、すべてにおいてシビアでもあり、ペースがとても速いからです。毎回、そのすごさに気持ちが負けてしまって、ダメダメになることが多く、今回もやっていけるのかなーと改めて不安な気持ちが押し寄せるも、いやいや、3年ぶりの今回、前よりも成長した自分を実感するためにも、なんとしてもやり抜くのだと決意をかためました。
5分ぐらい休憩して、小グループの練習が始まります。
私たちのグループはステージを使って練習することに。私が以前参加したときは、ステージでの練習は、いつも第一グループがするのではなく、他のグループと交代していた記憶もあるのだけど、いつの頃からか第一グループがステージを使うと暗黙の了解で決められたみたいです。とても響きのいい広いホールでずっと練習できるのは、すごく特別な経験で、声だけに頼らず響きを感じることや、ハーモニーも体のすぐ近くで感じるだけでなく、ホール全体から感じ取る、そんな感覚の訓練にとてもいいと思いました。
午前中2時間ぐらいの最初の練習。
まずは自己紹介から。
このグループになると、普段所属している団で指揮者だったり、お金をもらって活動するプロの歌い手さんだったり、音楽の先生だったりという人がほとんどのように思います。改めて、今回もすごいメンバーが集まったなー、ついていけるかなーと弱気な自分が出てくるも、いや、がんばると打ち消す私(^oo^;)
まずは腕試しというか、声合わせということで、何曲か読んでいき、後半ではブレイクアウトといって、グループの中で、2人とか3人とか4人とかに分かれて、さらに小さなアンサンブルの曲をセッション。
曲は、ルネサンスものもあれば、ジャズものもあり、現代ものもあり、言語も英語の他、イタリア語、フランス語、ロシア語なんかもあります。
12時からランチ。13時半までの時間枠なんだけど、午前中やった曲でできなかったのは、午後までになんとかモノにしたい、というわけで、30分くらいは練習室にこもって自主練。
この週末コースには、ゲスト教員に通奏低音の弦楽器奏者が来ていて、その人の指導を受けたい人は、この昼休みの間に申し込めば15分程度のコーチを受けることができます。週末コースでは、その曲を発表する場はないものの、自分が勉強している古楽の曲があれば見てもらえるし、後で紹介する週明けからの5日間コースでは古楽の楽器奏者とのアンサンブルコンサートもあるので、そこでやりたい曲を見てもらうこともできます。これは希望者のみのオプション。
1時半から午後のセッション。4時まで。どんどんいろんな曲を読んでいきます。
うちのグループの場合は午前の曲とは全然違うのを新しいのを読んだ記憶があります。小グループわけも午前とは違う組み合わせで。日曜のコンサートに向けて、いけそうなのとダメそうなのと決めていかないといけないので、ファシリテーターが選んでくれた曲や、メンバーの中から作曲した曲、アレンジした曲が持ち込まれることも多く、自分に与えられたパートが音域があっていなかったり歌いにくかったりしたら、申告して別のパートや曲を探しに入ります。
4時15分からはカントリーダンス。これも希望者。
古楽器奏者の人たちなどの伴奏で、簡単なフォークダンスのようなステップを教えてもらいます。体を動かすことが少ないプログラムの中で、気分転換にとてもいいです。しんどいけど(^oo^;)
5時から少し休憩。この時間も自分ができない曲の自主練に使う人は多いです。私の場合、言葉を読むのがみんなよりとても遅いので、それを中心に。あとジャズ系の曲は自分の音だけでなく、他のパートとの和音進行がどうなっているのかわからないといけないので、しんどいーーーっと思いつつも確認。そしてピアノ伴奏も個人的には練習しなければ。。。。。
5時半から夕食。
7時からセミナー。
このセミナーというのは、各グループの発表会。
ステージに集合して、グループごとに今日練習してきた曲から発表していきます。
そうです、今日やり始めたばかりなのに、もう発表があるのですー。コンサートではなく、練習の途中だけどここまでできましたの経過報告みたいな感じかな。譜読みが遅いグループは、たぶん少ない曲を1日の間に何度も何度も繰り返して練習するのだと思います。シンプルな曲を何度も歌った成果がでていて、それはそれでとても素敵なのです。
私が所属するグループの人たちはなにせすごいので、ほとんど練習時間がなかったのにも関わらず、もうある程度和声も整っているし、曲想な感情などもしっかり入っていて、パフォーマンスになっている人たちがほとんどです。すごいなー。私も女声3部のトリオでソプラノパートを歌いました。私のパートをアルトだと思っていた人たちが多くて、一緒に歌ったあとの二人が普段ソプラノを歌っている人たちなので、そのパート分けがまずサプライズだったみたいで、受けがよかったです(^oo^;)
私以外のお二人はとても声量があるので、その点でもバランスがよかったのかも。
セミナーでは曲ごとに、主催メンバーやゲスト教員から、アドバイスを受けます。並び方を変えてみたらどうかとか、こんな風に歌ってみたらどうかとか、発声面や演奏効果の面でのアドバイスがあり、その部分だけをもう一度歌ってみたりしながら進めていきます。これで一気に進歩をとげるグループもいて、コツってあるんやなーと、他のグループを見ているだけでも勉強になります。
2時間のセミナーが終わり、9時過ぎからはインフォーマル・リーディング・セッションというもので、エリオットが主導して、希望者だけの参加だけど、初見で何曲か歌っていく集まりです。これは全体の中の希望者なので、レベルが違う人たちが声を合わせて助け合って一緒に歌うので、私は大好きな時間です。すごい人たちの中で歌うのも勉強になるけど、時々緊張しすぎてしんどくなるので(^oo^;)、少しゆるめのムードの中で、失敗したりうまくいかなかったりする中で、その雰囲気を笑いあいながら楽しく進めていく、うまいってだけが音楽の楽しみじゃなくて、うまくいかないことも含めて楽しいんだよねって、思い出させてくれる大切な時間です。そして、技術が高くなくても、とても魅力的な声の人がいたり、心を込めて歌う人がいたりして、そういうのは譜読みのレベルの高さや音楽教育のレベルの高さとかとは違う魅力で、いい音楽というのは、さまざまな要素からできているんだなーと実感する時間でもあります。
寮に戻って、まだ楽しみ足りない人たちは、リビングで飲み物やおつまみで交流を楽しみ、疲れたからもう寝るよーって人たちは部屋に戻っておやすみなさい!
というわけで、今日はここまで。そろそろ出かける時間だ。
続きはまた今度(^oo^)/~~~
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by butakotanaka
| 2016-07-16 10:42
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